
こんにちは!さくらん散歩のさくらんです。
今回は、三島駅からも近く、年間300万人もの参拝客が訪れる「三嶋大社」をご紹介します!
- 三嶋大社の歴史や御祭神
- どんなご利益があるのか
- 授与品の種類や値段
- 境内の様子や見どころ
- アクセス方法や駐車場の有無
参拝の参考になれば幸いです。

それでは、いってみましょ〜!
「三嶋大社」施設情報
〒411-0035 静岡県三島市大宮町2丁目1番5号
TEL 055-975-0172
アクセス
最寄り駅は
- JR東海道新幹線・東海道線「三島駅」徒歩約15分
- 伊豆箱根鉄道「三島田町駅」徒歩約7分
最寄りインターチェンジ
- 東名高速道路 沼津IC 約20分
- 伊豆縦貫自動車道 三島塚原IC約10分
参拝者専用駐車場あり
駐車料金
- 小型車乗用車1時間1台200円
- 大型車(大型・マイクロバス等)1時間1台1,000円
1時間ごとに延長料金が加算されます。(小型車 1時間ごと200円・大型車 1時間ごと1,000円)
正月期間(12/31~1/3)と例祭期間(8/15~8/17)は専用駐車場が閉鎖されるのでご注意を。
- バスタ新宿〜三島駅間で高速バスが運行しています。乗車時間は約2時間。
料金は2,300円前後(バス会社による)
- 河口湖〜三島駅間でも高速バスが運行しています。乗車時間は約1時間半。
料金は2,300円前後(バス会社による)
各所受付時間
- 参拝可能時間 24時間開放
- 祈祷受付 8:30~16:00
- 宝物館 9:00~16:00
- 社務所 8:30~16:00
- 境内駐車場 8:30~17:00
- 大社のよりどころ(売店) 9:30~17:00
- 福太郎本舗 8:00~16:00
「三嶋大社」には、どんな神さまが鎮座されているのか
- 大山祇神(オオヤマツミノミコト)
- 積羽八重事代主神(ツミハヤエコトシロヌシノカミ)
大山祇命は山を司る神と言われ、美しく誉高いと名高い木花咲耶姫(コノハナサクヤヒメ)のお父さんでもあります。
事代主神は福徳の神、または「恵比寿様」ともいわれています。
御祭神・二柱を合わせて三嶋大明神(ミシマダイミョウジン)と呼ばれています。
「三嶋大社」歴史
創建の時期は不明で諸説ありますが、古くから三島の地に鎮座し、伊豆の島々の噴火造島を司る神・三嶋大明神を祀る社として奈良・平安期の記録にその名が記されています。
また神話の中に、こんな話もあるそうです。
三嶋大明神様には、神津島の神である阿波咩様(アワノメ)という正后である奥様がおり、2人の間には物忌奈(モノイミナ)様というご子息もいました。
さらに三嶋大明神様にはお妃様がたくさんおり、後に妃として入った方が下田白浜神社の伊古奈比咩様(イコナヒメ)でした。他にも見目神社の6柱のお妃様もいたとか。

中世に入ると三嶋社は伊豆国で一宮という、東海地域の中でも最も社格の高い地位に位置づけられ、伊豆国1番の神社として栄え、当時の武士達がこぞって三嶋社を崇め敬ったそうです。

その中でも特に伊豆に流された源頼朝公は深く崇敬し、源氏再興を祈願しました。
頼朝旗挙げ成功以降も、将軍達はは代々三嶋社に参詣し崇敬し、この時代の将軍・御家人は東海道線を従来の足柄越ではなく箱根越を利用しました。
これによって箱根路が活性化し、箱根手前に位置する三嶋社には数多くの旅人が参詣しました。
伊豆地方の玄関口として下田街道の起点に位置し、伊豆国一宮として三嶋大明神の称は広く天下に広まっていったのでした。
「三嶋大社」神紋
三嶋大社の神紋は「折敷に三文字(おしきにさんもじ)」と「五七桐(ごしちのきり)」です。
折敷に三文字は、伊予国(いよのくに)現在の愛媛県の「大三島神社」の神紋であり、大三島神社の御祭神は三嶋大社と同じ大山祇神です。

五七桐は桐紋の中で最も権威が高く、豊臣政権の象徴として多くの方に知られています。
現在は、日本の政府機関を象徴する紋章として使用されており、日本人はよく目にする紋ではないでしょうか。

「三嶋大社」には、どんなご利益があるのか
- 家門繁栄
- 商売繁盛
- 厄除け
- 必勝祈願
- 合格祈願
- 良縁祈願
御祭神である大山祇神が山を司る神であり、事代主神は俗に「恵比寿様」ともいわれ、福徳の神として農林業、漁業、工業、商業の守護である家門繁栄や商売繁盛、厄除けにご利益があると言われています。
また源頼朝が深く崇敬していたことから、必勝祈願や合格祈願にもご利益があると言われています。
さらに近年では、三嶋大社の縁結びのお守りを持つことで成就したという口コミも広まり、良縁祈願もあると話題になっています。
「三嶋大社」境内の見どころ
三嶋大社の全体図はこのようになっています。
三嶋大社
大鳥居
旧東海道の県道22号線沿いに、三嶋大社の正門大鳥居があります。

石造りの鳥居の隣りには、立派な社号もあります。

鳥居をくぐると、長い参道が続きます。

たたり石
参道入ってすぐ右側に、岩のように大きな石が置いてあります。
これを「たたり石」と呼び、昔この石は三嶋大社の目の前の交差点辺り(旧東海道と旧下田街道)に置かれ、行き交う人々の流れを整備する役目を持っていました。

「たたり」という言葉は元々糸のもつれを防ぐ道具であり、整理を意味する言葉でした。
後に往来が盛んになり邪魔になってしまった為、取り除こうとしたところ、幾度も災いが起きたことから「祟り」に置き換えられたと言われています。
大正三年の内務省によって三嶋大社の境内に移動された石は、今では「交通安全の霊石」として信仰されています。
またこのたたり石は、約2,900年前に発生した富士山大噴火の土石流によって流れてきたものであり、境内全体もその時の土石流の上に建っています。
自然が生み出し育んだ貴重な資材を地域振興に繋げていく為、三嶋大社は「伊豆半島ジオパーク」にも登録されています。
三嶋大社の近隣、下土狩に鎮座する「割孤塚稲荷神社」にも、迫力ある溶岩石が伊豆半島ジオパークに登録されています。
神池
参道を囲むように広がる大きな池を、神池(しんち)と呼びます。

平安時代初期にこの池の水が渇水で枯れてしまい、これを受け朝廷が雨乞いの儀式をしたところ、大雨が降りました。
その後、源頼朝がこの神池にて放生会(捕らえた生き物を解き放ち、殺生を戒める儀式)を行い、現代でも鯉や亀が大きく、伸び伸びと暮らしています。


参拝時は、1匹の小さな亀がポツンと岩の上にいたので、とても可愛らしかったです^^

厳島神社
参道の左側に、三嶋大社の境内社である厳島神社が鎮座しています。

御祭神は、市杵島姫命(イチキシマヒメノミコト)
この厳島神社は、北条政子が勧請し深く信仰したといわれています。

家門繁栄・商売繁昌・安産・裁縫などの守護神とされ、弁財天様とも称されている為芸事上達の信仰もあります。
朱色の橋と社殿が綺麗に映え、隣にある蘭渓燈籠(らんけいとうろう)という大きく立派燈籠も間近で見ることができます。

狛犬
厳島神社のすぐ横に、狛犬さん達がいます。

凛々しいお顔に反して、体には鳩たちが自由に止まってくつろいでいる姿がなんとも可愛らしく見えました^^

境内にいる鳩や亀たちのくつろいでる具合、鯉の大きさや元気の良さに、境内全体に癒しの空気や活力を与える力があるのだろうと感じました。

総門
建設中、昭和5年の伊豆大震災に見舞われた総門。
その後再び建て直され、今や三嶋大社の門として参拝者を迎え入れてくれます。

当時では初めて「台湾のヒノキ」を使い、昭和を代表する神社建築物とされています。
三島市の指定文化財でもあり、総門のしめ縄は重量400kgにもなるそうです。

腰掛石
参道の右側にある椅子のような石を、腰掛石と呼びます。

源頼朝が源氏再興を祈願し100日間毎日お参りをした際に、腰を掛けて休息したと伝える石です。
伊豆山神社にも2人が腰掛け、愛を語り合ったとされる石があるのも有名です。
芸能殿
腰掛石の奥にある建築物は、芸能殿といいます。

旧総門にあたり、現在は年間を通じて様々な奉納芸能が行われています。
神門
三島市の指定文化財である神門です。

細部まで精密に彫刻が施されています。
舞殿
舞殿も神門同様、三島市の指定文化財で細やかで美しい建築物です。

昔は祓殿(はらえどの)と呼ばれ、神楽祈祷(祈祷後に、神楽女が神前にて伝来の舞を奉納する)を行っていました。
後に舞を奉納したので、舞殿と呼ばれるようになりました。

現在も年間を通して、様々な神事や奉納行事が行われています。
御神木・金木犀
国の天然記念物に指定されている、三嶋大社の御神木の1つ金木犀。

樹齢はなんと1200年だそうです!
平安初期に芽を出した子は、今では根元に大きな穴が開き、支えられながらもしっかりと生きています。

毎年9月上旬と下旬に、2度の満開を迎えるそうです。

御社殿
境内の最奥にどっしりと構えているのが、三嶋大社の御社殿です。

1854年の東海地震で、完全倒壊をしてしまった御社殿。
それを10年がかりで再建し、今の御社殿の姿になっています。
御社殿も国指定重要文化財あり、手前から拝殿・幣殿・本殿の3つの建物が連なる複合社殿となっています。

サイドから見上げると、その大きさや造りの精密さや重厚感が見れます。

境内社
境内社とは、境内の小さな社殿を表します。主祭神がメインの神様だとすると、サブの神様を祀る小さなお社ということです。
三嶋大社にはたくさんな境内社があり、神池にある厳島神社も境内社の1つです。
三嶋大明神様の正夫人・阿波咩様との間の子供、物忌奈(モノイミナ)様が祀られている境内社です。

三嶋大明神様の6人のお后様が祀られている境内社です。

御祭神不明
大楠社、天神社 、聖神社、第三社 、幸神社

御祭神不明
船寄社、飯神社 、酒神社 、第二社 、小楠社

伊豆出身で、祖国守護の大任を担ぎ身命を捧げ戦没された方々をお祀りする境内社です。

客殿の隣に、水神社が鎮座しています。

水神社の隣にある生玉水(いくたまのみず)は、境内にある井戸から湧水を引いています。
富士山の伏流水で、持参したボトルに汲み持ち帰ることもできます。

境内を流れる湧水なので、ご利益も格別かと✨
境内の西側。総門向かって左側の小道を歩いて行くと、小さな池に囲まれた祓戸神社(はらえどじんじゃ)が鎮座しています。

お祓いの神様(瀬織津姫神、速秋津姫神、気吹戸主神、速佐須良姫神)が祀られており、罪や穢れを祓い清めてくださいます。
舞殿旧鬼瓦
客殿回路に置かれた、一際目を引く鬼瓦。

この鬼瓦は、東海地震で倒壊した舞殿が1867年12月に再建された時の鬼瓦です。
現在の舞殿の鬼瓦は新しいものに替えられ、旧鬼瓦はこうして飾られています。

鬼瓦を間近で見れる経験も中々ないと思うので、見どころの1つです!
神鹿園
宝物館の裏手には、神鹿(しんろく)がたくさんいます。

神鹿とは、神様の使いとして神社で飼っている鹿たちです。
三嶋大社にはたくさんの鹿たちがおり、元気に餌を食べていました。

「三嶋大社」授与品について
お守り
本殿向かって右側に授与所があり、お守りやおみくじはここで頂けます。

大きな神社の為、授与品も色んな種類が用意されていました。

ご利益も家門繁栄から始まり
- 商売繁盛
- 厄除け
- 必勝祈願
- 合格祈願
- 良縁祈願
など幅広くあるので、特化したお守りやお札があります。

中でも源頼朝公にあやかって「勝守」や「仕事守」を購入する方や、近年口コミで広まっている「縁結び」や「願いかなう守」を買われる方が多いそうです。

公式サイトにもお守りの写真が掲載されているので、気になる方はそちらをご覧下さい。
三嶋大社

1月に参拝した時は、縁起物の熊手や節分の厄除豆がありました✨



おみくじ
おみくじは1種類で、「幸福(しあわせ)おみくじ」といいます。
- 初穂料 200円
幸福おみくじは、おみくじの中に10種類の縁起物のお守りが1つ一緒に入っています。

- 福銭(開運招福・金運隆昌)
- かえる(交通安全・無病息災)
- 熊手(福徳招来・商売繁昌)
- 桝(開運招福・家内安全)
- 銭亀(延命長寿・金運招来)
- 福槌(開運招福・金運招来)
- 招き猫(千客万来・商売繁昌)
- 一粒万倍もみ(願望成就・子孫繁栄)
- おかめ(福徳成就・家内安全)
- 当り矢(幸福到来・一願成就)

私は「福よせ熊手」が入っていました^^


御朱印
手水舎の裏側にある社務所にて、御朱印が頂けます。

三嶋大社の御朱印は1社のみ500円。
直書き・書置きともにあります。

私は今回「頼朝三社参り」専用の御朱印帳に頂きました。

「三嶋大社」頼朝三社参りとは
頼朝三社参りとは
源頼朝とゆかりの深い三社を巡り参拝することを言います。
三嶋大社は平治の乱に敗れ伊豆国へ流された源頼朝が三嶋大社を崇敬し、源氏再興を祈願しました。宝物館には北条政子が奉納したと伝わる国宝の梅蒔絵手箱や、源頼家直筆の般若心経が残されています。
箱根神社では石橋山の戦いで敗れた源頼朝を匿う場所として使われ、妻の北条政子が出産祈願した安産杉。源義経が奉納した源氏の名刀薄緑(膝丸)も伝ったといわれています。
伊豆山神社では、源頼朝と北条政子が愛を育んだ場所として有名です。現代では縁結びスポットとしても慕われ、頼朝と政子が腰掛けたと伝わる腰掛石も境内にあります。法華堂には、北条政子が頼朝の冥福を祈るため、自らの髪の毛を刺繍したという「梵字の曼荼羅(ぼんじのまんだら)」があります。
源頼朝が信仰したこの三社詣は鎌倉幕府恒例の行事として、130年近く続いたと言われているそうです。
この三社を参拝するにあたり、専用の御朱印帳(用紙)も200円で販売されています。

販売場所
- 箱根神社のお休み処「権現からめもち」
- 三島観光案内所(三島駅南口)
- 三嶋大社の授与所

私は箱根神社参拝時に、お休み処で購入しました。購入の仕方は箱根神社ブログで紹介しています。
三嶋大社では御朱印帳も社務所にて授与でき、大4種・小4種の計8種類の色と柄がありました。

- 大 1,500円
- 小 1,300円
御朱印受付所にて「大きさ」と「色」を伝えて授与できます。
「三嶋大社」宝物館
宝物館はで三嶋大社の歴史と資料を分かりやすく展示しており、北条政子奉納の国宝「梅蒔絵手箱」の完全な模造品を見ることもできます。

時期によっては、イベント展も行われているそうです。
拝観料
- 大人500円
- 高校・大学生400円
- 小・中学生300円
1階のミュージアムショップは入場無料です。

今回の参拝では宝物館の中には入りませんでしたが、建物の外には鳥居の上に付いていたと思われる扁額(へんがく)が飾ってありました!

「三嶋大社」名物が食べられる茶屋と売店
神池の右側に三嶋大社の売店と茶屋があります。

売店では三島周辺から伊豆、箱根などの名産品が販売されています。
隣の茶屋「福太郎本舗」では三嶋大社名物の「福太郎餅」が販売されています。

福太郎餅とは、天然よもぎ100%の小さな草餅を、こしあんで包んだ和菓子です。
餅米も小豆も厳選され、無添加で作られています。

草餅に含まれるヨモギは古来より邪気を払うと言われ、また福太郎餅の名の通り福を授けるものとしています。
茶屋ではお茶と福太郎餅2ヶセットの「お茶セット」が250円で頂けます。

程よい甘さのこしあんと草餅がとても美味しかったです^^

また福太郎餅12ヶ入り1,100円でのお土産品も販売されてました。
夏場には、福太郎餅が上に乗ったかき氷や、宇治抹茶や塩漬けにした桜の花を使ったソフトクリームの販売もされています。

「三嶋大社」さいごに
いかがでしたか?
今回は、伊豆国一宮でもある「三嶋大社」をご紹介させて頂きました。
三嶋大社は境内が広く見どころもたくさんあり、子供が興味を引く動物もいるので、大人から子供までゆっくりとした時間を過ごし参拝できる場所ではないでしょうか。
時期によっては盛大なお祭りが行われたり、春には桜が参道に咲き乱れます。
静岡県に来られた際は、ぜひ三嶋大社にも訪れてみて下さいね^^

このブログが、皆様の参拝の参考になれば幸いです。

最後まで閲覧頂きありがとうございました!
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