こんにちは!さくらん散歩のさくらんです。
今回は、静岡県の長泉町に鎮座する「割孤塚稲荷神社(わりこづかいなりじんじゃ)」を写真付きで詳しくご紹介します。
参拝の参考になれば幸いです。
それでは、いってみましょ〜!
【割孤塚稲荷神社】施設情報
〒411-0943 静岡県駿東郡長泉町下土狩663
TEL 055-989-4904
アクセス
最寄り駅は「下土狩駅」「三島駅」
- 下土狩駅からは徒歩は約6分
- 三島駅からは徒歩は約23分・バスは約10分
最寄り高速道路出口
- 東名高速道路「沼津IC」
- 新東名高速道路「長泉沼津IC」
- 東駿河湾環状道路「長泉IC」
境内に参拝者専用駐車場があります。
各所受付時間
- 参拝可能時間 24時間可能
- 社務所 不明(入口に授与品等が置いてあり日中は出入りが可能ですが、夜は施錠されていると思われます)
割孤塚稲荷神社公式サイト→http://www.inarijinja.com/
【割孤塚稲荷神社】御祭神
- 宇迦之御魂神(ウカノミタマノカミ)
- 大田命(オオタノミコト)
- 大宮女神(オオミヤメノカミ)
宇迦之御魂神は、穀物を司る神様で、通称「お稲荷さん」として親しまれ伏見稲荷大社の主祭神でもあります。
大田命は、別名「猿田彦命(サルタヒコノカミ)」とも呼ばれ、道拓きの神・交通安全の神様として祀られています。
大宮女神は、天照大神の「侍女」として仕え、さらに宇迦之御魂神に仕える「巫女」を神格化したものとされています。芸能の神・商売繁盛の神として崇められています。
【割孤塚稲荷神社】歴史
割孤塚稲荷神社の正式名称は「稲荷神社」。
通称として「割孤塚稲荷神社(わりこづかいなりじんじゃ)」と呼ばれています。
割狐塚稲荷神社は、古くからこの下土狩の地に鎮座しており、一説には1624年(寛永元年)に勧請されたといわれています。
昔、割狐塚稲荷神社境内では「血を見なければ治まらない」と言われた競馬が行われてたこともあり、近くの村に住む信仰心の厚い人々が、家内安全・商売繁盛の祈願をしました。その祈願の崇敬者は、下土狩だけにとどまりませんでした。
また境内の御神域には、割孤岩(わりこいわ)という大きな岩があります。
約1万年前、富士山から流れ出てきた溶岩がこの下土狩の地で冷えて固まり、今のような「溶岩塚」を形成しました。
この割孤岩には昔、老狐が住み着き夜になると出没したという伝説や、溶岩の亀裂から狐が飛び出したという伝説もありました。
1万年前の富士山噴火による溶岩流の貴重な資料となっており、現在では地域振興に繋げていく「伊豆半島ジオパーク」にも登録されています。
この溶岩の割れ目や境内には、篤志家(とくしか)と呼ばれる「社会奉仕や福祉などに熱く実行し、支援する方々」が、約80基以上の朱色の鳥居を奉納し、現在も定期的にメンテナンスが行われ信仰され続けています。
割孤塚稲荷神社近隣で、同じ伊豆半島ジオパークに登録されている三嶋大社も、約2,900年前に発生した富士山大噴火の土石流の上に建っており、その時に一緒に流れてきた大石も境内に置かれています。
【割孤塚稲荷神社】神紋
割孤塚稲荷神社の神紋は「抱き稲(だきいね)」です。
抱き稲紋は、2束の稲穂が向かい合うように輪を作って描かれています。
お稲荷さんである宇迦之御魂神は、穀物を司る神様なので「五穀豊穣」を象徴する稲穂がモチーフになっています。
【割孤塚稲荷神社】ご利益
- 五穀豊穣
- 産業発展
- 商売繁盛
- 交通安全
- 開運除災
- 縁結び
- 学問・芸術運アップ
宇迦之御魂神は穀物を司る神、大田命は道拓き・交通安全の神、大宮女神は芸能・商売繁盛の神、と御祭神それぞれのお力の元、様々なご利益を授けてくださいます。
【割孤塚稲荷神社】境内見どころ紹介
鳥居
まず境内に入ると目に飛び込んでくるのが、森に向かって伸びる鳥居の数です。
まるで伏見稲荷大社のような光景!鳥居は約80基あるそうです。
「稲荷神社」の扁額(へんがく)が掲げられている鳥居は、社務所横の石造り鳥居1基と、公園側の1基です。
社号・由緒板
社務所の左側に、割孤塚稲荷神社の社号と由緒板があります。
扁額付きの鳥居や手水舎もこちら側にあるので、ここが正面入口だと思われます。
御神木
社務所の前に立つ、とても大きな御神木があります。
樹齢は分かりませんが、支えなければならない程の生命力に圧倒されます。
溶岩塚
割孤塚稲荷神社の1番見どころは、溶岩塚(ようがんづか)です!
外から見ると一見普通の小さな森ですが、鳥居をくぐり中に進んで行くと、大きな岩に囲まれた参道になっています。
これは全て溶岩でできています。
約1万年前。富士山から流れ出てきた溶岩がこの下土狩の地で冷えて固まり、このような「溶岩塚」を形成しました。
その光景はまさにジブリの世界!!
今にも岩陰から、狐が飛び出して来そうな雰囲気でした。
割孤岩
溶岩塚の参道には、しめ縄が巻かれた一際大きな溶岩石があります。
割孤岩(わりこいわ)といい、高さは3.5m・周囲は14m程にもなるそうです。
この割孤岩には昔、老狐が住み着き夜になると出没した伝説や、溶岩の亀裂から狐が飛び出したという伝説があります。
狛犬
割孤岩を過ぎさらに奥へ進んで行くと、可愛らしい狛犬さんたちがお出迎えしてくれます。
溶岩の上に立ち、しめ縄を腰に携え、全体的にふわふわとした毛並みの印象。
本殿・狛狐
境内の1番高い場所に建つ本殿と、狛狐さんたちが鎮座されています。
昔話や、ジブリの世界に入り込んだかのような景色が広がっています。
キリリと切れ長の目の狛狐さんたち。
狛犬さん達同様、しめ縄を携えています。
そしてここの本殿は、一風変わった仕掛けがあります。
本殿に近付くと、扉が自動で開かれるのです!
初めて参拝される方は、皆さん驚いているそうです。
私もかなりビビりました(笑)
古代の溶岩と神話の様な境内、そして現代ならではの自動設備。この不思議な空間も中々ない貴重な場所だと思います。
本殿の中には、お供え物やおみくじがありました。
境内の隅には、小さなお塚もあります。
お塚とは、稲荷神社などにある個人的な小さなお社や祠(ほこら)・石碑(せきひ)のことを表します。
こちらにもお供えのお酒や、可愛らしい前掛けをしていたので、地域の方々に親しまれているお稲荷さんなのでしょう^^
【割孤塚稲荷神社】授与品
割孤塚稲荷神社の社務所入口では、御朱印・お守り・おみくじを自由に授与できるようになっています。
基本入口は無人なので初穂料を納め、おみくじを引いたり、御朱印を頂くスタイルになっています。
本殿前にも「御朱印やおみくじがありますよ〜」というお知らせ看板もありました^^
御朱印
御朱印は書置き1社のみ、初穂料300円です。
季節によって絵柄が替わるようなので、それぞれの季節での参拝もありですね^^
おみくじ
おみくじは、全部で3種類。それぞれ200円です。
- こどもおみくじ
- 開運きつねみくじ
- 七福神みくじ
3種類とも中に縁起物や、消しゴムが入っているそうです。
こどもおみくじは縁起物ではなく、消しゴムなところも良いですよね^^
私は開運きつねみくじを引きました!
中には「勝負運」の赤い袴をお召になった狐さんが入っていました。
絵馬
絵馬は1種類、初穂料500円です。
お稲荷さんの可愛らしいイラストの絵馬です。
お守り
お守りは5色、初穂料500円です。
ですが社務所入口には見当たらず(見落としてる可能性もあります)
社務所の中には関係者の方がいらっしゃったみたいなので、希望の方は声を掛けてみるとよいでしょう。
【割孤塚稲荷神社】さいごに
いかがでしたか?
街中に佇む、約80基の朱色の鳥居。
それだけでも壮大な光景の中には、溶岩に囲まれ鎮座するお稲荷さんがいました。
まるで物語の中に入ったような雰囲気を街中で味わえるのは、大変貴重な場所ではないでしょうか。
しかも境内には子供達の楽しそうに遊ぶ声や、どんど焼きや餅つき、例大祭など地域の方々の生活の一部になって慕われている神社です。
稲荷神社が好きな方、興味がある方、ジブリの雰囲気が好きな方。
静岡県に来られた際は、長泉町にある割孤塚稲荷神社に参拝に行ってみてくださいね^^
同県の御殿場には、まるでジブリに出てきそうな可愛らしいカフェ&ベーカリーがあります。
そちらも合わせて訪れてみてはいかがでしょうか?^^
このブログが、皆さまの参拝の参考になれば幸いです。
最後まで閲覧頂き、ありがとうございました!
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