こんにちは!さくらん散歩のさくらんです。
日本一の標高を誇る富士山🗻
今回はそんな富士山を深く信仰し、全国の浅間神社の総本宮ともいわれる富士山本宮浅間大社のを、写真と共に詳しくご紹介します♪
参拝の参考になれば幸いです。
それでは、いってみましょ〜!
【富士山本宮浅間大社】施設情報
〒418-0067 静岡県富士宮市宮町1-1
TEL 0544-27-2002
アクセス
- 東名富士ICより西富士バイパス経由で約20分
- 新東名新富士ICより西富士バイパス経由で約15分
参拝者専用駐車場あり
- 1時間200円
- 1日1,500円
(参拝者のみ、30分以内の出庫は無料)
- 祈祷者は2時間無料
駐車入庫時間は、5時~19時まで(出庫は24時間可能)
富士山本宮浅間大社 公式サイト
- 身延線「富士宮駅」で下車。駅から徒歩約10分
- 東海道新幹線「新富士駅」で下車→富士駅行の路線バスに乗り「富士駅」で下車(運賃170円)→富士駅から身延線に乗り「富士宮駅」で下車し、駅から徒歩約10分
東京駅から富士宮間で高速バスが走っています(要予約)
所要時間は約2時間半。
- 富士急静岡バス 0545-71-2495
- JRバス関東 03-3275-0489
最寄り停留所は「イオン富士宮店」「富士宮駅」どちらも徒歩約10分。
各所受付時間
- 5:00~20:00 「4月~9月」
- 6:00~19:00 「11月~2月」
- 5:30~19:30 「3月・10月」
- 9:00~17:00
- 8:30~16:30
【富士山本宮浅間大社】御祭神
- 木花咲耶姫命(このはなさくやひめのみこと)
またの名を浅間大神(あさまのおおかみ)とも呼ばれており、「桜の花のように咲き栄える女性」という意味の名前で、とても美しく誉れ高い女神様といわれています。
- 大山祇神(おおやまづみのかみ)
- 瓊々杵尊(ににぎのみこと)
オオヤマヅミノカミは、サクヤヒメのお父さん。
ニニギノミコトは、サクヤヒメの旦那さまです。
【富士山本宮浅間大社】浅間神社とは
昔、度々起こった富士山の噴火を鎮めるため、富士山を神様「浅間大神」として信仰し祀ったのが浅間神社です。
全国1300社ある浅間神社の総本宮が、富士山の麓である富士山本宮浅間大社になります。
富士山本宮浅間大社は「せんげん大社」と呼ばれる一方、「あさま神社」と呼ぶ神社もあり「どっちが正解?」と疑問に思う方もいるでしょう。
呼び方には諸説ありますが
- 「あさま」の訓読みは古い呼び方
- 「せんげん」音読みは鎌倉から江戸時代にかけて変えられた呼び方
と言われているようです。
富士山本宮浅間大社の近郊にも、浅間神社は多く鎮座しています。
同県の小山町須走の東口本宮冨士浅間神社、裾野市須山の須山浅間神社、御殿場市新橋の新橋浅間神社、山梨県の北口本宮冨士浅間神社など、富士山周辺を中心に浅間神社があります。
【富士山本宮浅間大社】歴史
富士山本宮浅間大社の歴史は大変古く、今から遡ること約2000年前(紀元前27年)。
東京で有名な「浅草寺」の1400年前よりも、さらに古い歴史を持っています。
古来、富士山噴火は「神の怒り」として考えられていました。
当時の第11代垂仁天皇(すいにんてんのう)は、4世紀前・第7代孝霊天皇(こうれいてんのう)の時代に起こった富士山大噴火の荒れ果てた世の中を憂いて。
また「神の怒り」を鎮める為、富士山の麓に浅間大神(あさまのおおかみ)という神様を祀りました。
これが富士山の神(浅間大神)を祀る史上初の神社として、また全国1300社の浅間神社の原点と言われています。
その後、平安時代になると富士山の湧き水(神水)が湧く池の傍に移転されました。
この場所が、現在の富士山本宮浅間大社がある位置になります。
その頃は富士山本宮浅間神社と呼ばれていましたが、1982年(昭和57年)に富士山本宮浅間大社と変更されました。
また富士山の頂上にある「富士山頂上浅間大社奥宮」は富士山本宮浅間大社の奥宮にあたり、当時とても有名だった修行僧・末代上人(まつだいしょうにん)が、神の領域とされていた富士山頂上に建てた寺でもあります。
なので現在の富士山8合目から上は、全て富士山本宮浅間大社の敷地内になります。
規模が大きすぎて驚きですよね😳
その後、歴代の武将たちも富士山本宮浅間大社を信仰。
中でも源頼朝・北条義時・武田信玄勝頼親子・徳川家康が厚く崇敬を寄せたのでした。
源頼朝公は、1193年富士山麓において巻狩りを行った際、流鏑馬(やぶさめ)を奉納し、社殿の修復なども行いました。
武田信玄勝頼親子は神領の寄進、社殿の修造などを行い。境内にあるしだれ桜は武田信玄が寄進をし、信玄桜と呼ばれ親しまれています。
徳川家康公は、関ヶ原の戦いに勝利した御礼として、本殿・拝殿・楼門をはじめ境内を整備。
現在も当時の本殿・拝殿・楼門が残っており、本殿は国指定重要文化財、拝殿・楼門は県指定文化財となっています。
また奥宮がある富士山8合目以上を境内地として寄進したのも、家康公といわれています。
【富士山本宮浅間大社】神紋
富士山本宮浅間大社の神紋は、棕櫚紋(しゅろもん)です。
南国に生えているヤシの木や、葉っぱのような形。
棕櫚(しゅろ)は1年中緑の葉っぱをつけるヤシ科の常緑高木(じょうりょくこうぼく)で、九州などの温かい地域に生息する植物です。
九州地方に生息する植物ですが、紋として使用されているのは静岡、愛知、山梨の東海地方です。
棕櫚は暖かい地域に生える植物で、現在の浅間大社には植えられていませんが、「神霊の宿る葉として尊ばれた」とされている為、その意味合いから神紋に用いられるようになったといわれています。
【富士山本宮浅間大社】ご利益
- 恋愛、縁結び
- 家庭円満
- 安産
- 子宝
- 航海、漁業
- 火難消除
美しい女神様であり、3人の子供を無事に出産したサクヤヒメにちなんで、恋愛縁結び・家庭円満・安産・子宝。
水の神様でもあるので、航海や漁業にもご利益があると言われています。
また出産の際「自分の子供ではないのでは?」と夫であるニニギから疑いをかけられ、その疑いを晴らす為に産屋の周りに火を放ち出産をしたことから、火難消除の守護神としても崇拝されています。
【富士山本宮浅間大社】境内見どころ
境内の全体図はこのようになっています。
鳥居・狛犬
富士山本宮浅間大社に到着すると、一際目を引く大きな鳥居。
こちらは、二之鳥居です。
一之鳥居は、境内から少し離れた静岡県富士山世界遺産センターに建っています。
高さ16mあるその姿は、遠目からでもよく見ることができます。
菊花紋入りの大灯籠が並ぶ参道を進むと、三之鳥居と狛犬さんが見えてきます。
三之鳥居は、石造りになっています。
鳥居前には、毛並みがふわふわの可愛らしい狛犬さんがいます。
鏡池・輪橋
三之鳥居の裏に、鏡池と輪橋があります。
鏡池とは、”昔の貴人や英雄が水面にその姿を映した“、または”持っていた鏡を池に落とした“など伝説を持つ池です。
全国各地にある1つが、この富士山本宮浅間大社にある池です。
流鏑馬の像
鏡池前に立つ流鏑馬(やぶさめ)の像。
映像などで、1度は観たことある方もいるのではないでしょうか。
源頼朝公が富士の裾野で巻狩(まきがり) を行った際、流鏑馬を奉納した事が起源とされています。
春には、鏡池と楼門の間にある桜並木にて神事流鏑馬式が行われています。
富士山本宮浅間大社近郊の、沼津日枝神社には巻狩りで使用した富士巻狩大釜を再現した釜を見ることもできます。
楼門・鉾立石
朱色がとっても鮮やかな楼門。
徳川家康公が建てたものが補修工事をされながらも、当時のまま残っている大変貴重な県指定文化財です。
楼門の目の前には、鉾立石(ほこたていし)があります。
鉾立石とは、神様が宿る「鉾(ほこ)」を左肩に乗せたまま浅間大社から山宮浅間神社まで歩き、休憩する際立てていた鉾を立てる専用の石です。
御社殿
楼門の先に鎮座するのが御社殿です。
徳川家康公により寄進された御社殿。
浅間造り(二重楼閣造り)という二重構造の建築様式で、国の重要文化財に指定され特別保護を受けている歴史ある建物です。
天災や太平洋戦争での空襲。火災による焼失がなく、当時の建物で現存しているのが御社殿と楼門のみです。
修復を重ねながら、今もその美しい姿を見ることができます。
拝殿の横に回ると、二重楼閣造りの本殿がよく見えます
信玄桜
拝殿向かって右側には、信玄桜(しんげんざくら)といわれる御神木の1つが立っています。
武田信玄が後北条氏との戦で勝利し、その御礼に寄進した桜の2代目です。
南極の石・火山弾
拝殿向かって左側には、南極の石と火山弾が置かれています。
南極の石は、南極奥地から氷河に乗り何億年もの歳月を経て流れ、地吹雪によって風化したものです。
南極にある昭和基地という観測所へ行った、富士宮出身の乗組員・赤池稔さんが奉納したものだそうです。
火山弾とは、富士山噴火時に溶岩が溶け吹き上げられ落下した時に、酸化して冷却した塊です。
こんなに大きなものが降って来たと考えるだけで、ゾッとしますよね^^;
また同県の小山町須走に鎮座する東口本宮冨士浅間神社にも、火山弾が奉納されています。
どちらも大変珍しく貴重なものなので、参拝された際はぜひご自身の目で確かめてみて下さい。
湧玉池
東門を抜けた先にある湧玉池(わくたまいけ)。
とても透き通ったこの池は、霊峰富士の雪解け水が伏流水となって、毎秒2.4キロリットル年中ほとんど増減がなく湧き出している「国指定特別天然記念物」です。
昔は富士登山をする際、この池で身を清め、六根清浄(ろっこんしょうじょう)を唱えながら登るのが習わしだったそうです。
実際に降りて触れてみると、水の冷たさと透明度にさらに驚きます。
池のほとりには腰掛け椅子もあるので、自然の空気をゆっくり味わうのがオススメです^^
境内社
境内社とは、境内の小さな社殿を表します。
主祭神がメインの神様だとすると、サブの神様を祀る小さなお社ということです。
富士山本宮浅間大社の境内には、6社の境内社があります。
- 三之宮浅間神社
- 七之宮浅間神社
- 水屋神社
- 天神社
- 稲荷神社
- 厳島神社
御社殿左側には三之宮浅間神社、右側には七之宮浅間神社が鎮座しています。
水屋神社の御祭神は、御井神・鳴雷神。
水屋神社では、富士山の御霊水を頂けます。
手元に容器がない方の為に、空のペットボトルが用意されています。
神前に必ずご挨拶と感謝、そしてお賽銭をしてからくみ取りましょう^^
御祭神は、菅原道真公。
お社の横には、菅原道真公の使いの牛の像があります。
稲荷神社の御祭神は、宇迦之御魂神・大宮姫神・猿田彦神。
可愛らしい狛狐さんが、お迎えしてくれます。
厳島神社の御祭神は、市杵島姫神。
こちらも地元の方々が数人参拝しており、深く慕われているのを感じました。
【富士山本宮浅間大社】授与品
拝殿の両サイドには祈祷受付やお守り・おみくじ授与のできる祈祷殿。
御朱印や結婚式・命名受付のできる社務所があります。
おみくじ
おみくじは全部で4種類
- 通常おみくじ 100円
- 幸福おみくじ 100円
- 富士山みくじ 300円
- 咲良(さくら)みくじ 300円
私は、富士山みくじを引きました。
おみくじの中に、富士山のちりめんストラップが入っています。
富士山本宮浅間大社では、咲良(さくら)みくじも人気があります。
咲良みくじとは、湧玉池の「キセキの水」に浸すとおみくじの内容が浮き出てくるものです。
おみくじを見た後は、祈りながらおみくじ掛けに結ぶと「富士山」の形になります🗻
お守り
富士山本宮浅間大社には、たくさんのお守りや授与品があります。
中でも御祭神の美しさや、3人の子供を火に包まれる産屋で無事に出産した事にちなんで
- 縁むすび守 500円
- 美守 1,000円
- 安産守 1,000円
- 子安まもり 1,500円
といった、縁結び・美しさ・子宝安産が人気があるようです。
他にも富士山をモチーフにしたお守りや、絵柄が描かれたものがあります。
- 咲良守(さくらまもり) 1,000円
- 袋守(安全・健康・病気平癒) 1,000円
- 八方除守 1,000円
- 心身健康守 500円
- 学業守 500円
- 交通安全 1,000円
- 厄除守 1,000円
- 夢かなう守 1,000円
- 桜まもり 500円
絵馬は、私が参拝した時は2種類ありました。
- 富士山の絵がとても綺麗な絵馬 500円
- 五角形の形をした的を射抜いた絵の合格絵馬 500円
御朱印
富士山本宮浅間大社の御朱印は2種類。
- 通常朱印
- 特別紙朱印
どちらも初穂料500円です。
- 通常朱印は、直書き・書置き。
- 特別紙朱印は、書置きのみ。
御朱印を授与すると、オリジナルクリップも1つ頂けます。
御朱印帳は2種類。
- 紺色
- 白色
初穂料は、朱印なしで1,500円・朱印込みで2,000円です。
オリジナルクリップは付かないのでご注意を。
【富士山本宮浅間大社】さいごに
いかがでしたか?
全国1,300社ある浅間神社の総本宮・富士山本宮浅間大社。
そのルーツは富士山噴火を「神の怒り」ととらえ、富士山の神(浅間大神)を祀ることから始まりました。
総本宮である浅間大社の雄大な御社殿や、今も清らかな湧き水が流れ出る湧玉池。
貴重な南極の石や火山弾。
春には、御祭神が由来の桜と富士山のコラボレーションも見応えあります。
ぜひご自身の目で、その雄大な美しさを見に来てみてください。
このブログが、皆さまの参拝の参考になれば幸いです。
最後まで閲覧頂き、ありがとうございました!
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