こんにちは!さくらん散歩のさくらんです。
今回は、東京都江東区に鎮座する成田山新勝寺の東京別院「成田山深川不動堂」をご紹介します。
授与品の種類や値段については、こちらの記事でご紹介しています。
参拝の参考になれば幸いです。
それでは、いってみましょ〜!
深川不動堂にはどんな仏さまが祀られているの?
- 不動明王(ふどうみょうおう)
「お不動さん」で親しまれている御本尊は、成田山新勝寺の分霊にあたります。
お不動さんといえば”怖い形相”が印象深いと思いますが、その中には全ての人々を導き災いを祓う力を持つ慈悲深い仏さまです。
「深川不動堂」の歴史
深川不動堂は、千葉県成田市に鎮座する大本山成田山新勝寺の東京別院です。
成田山の御本尊・不動明王は、平安時代の初め弘法大師(空海さん)自らが敬刻開眼したと伝えられています。
江戸時代中期になると、成田山信仰が盛んになり、歌舞伎役者・市川團十郎により、成田山人気が一気に高まりました。
子供に恵まれなかった初代・市川團十郎が不動明王に祈願し二代目を授かって以来、市川家は代々篤く成田山を信仰しました。
屋号を「成田屋」称し、成田山のご利益を物語った芝居を打ったことにより、爆発的な人気が出ました。
江戸庶民の間でも「成田山の不動明王を拝観したい!」という思いが高まり、1703年(元禄16年)に第一回目の「出開帳」が、富岡八幡宮の別当寺である永大寺で行われました。
これが深川不動堂のはじまりであります。
5代将軍綱吉の生母・桂昌院も参拝したそうです。
以来出開帳は度々行われ、大勢の江戸庶民が訪れ大いに賑わったといわれています。
1868年(明治元年)の神仏分離令により、永大寺は廃寺となり、旧境内は深川公園となりました。
しかし不動明王を信仰する勢いは収まることがなく、1878年(明治11年)現在の場所に不動明王の分霊を正式に移し、深川不動堂として存続することを東京府に認められました。
1881年(明治14年)には本堂が完成。
その後は、関東大震災や東京大空襲により2度に渡って焼失。
しかし御本尊は、役僧達の命懸けの運び出しにより焼失は免れ、一旦成田山の光明堂へ移されることとなりました。
建築面積等による制限により再建は難航しましたが、1950年(昭和25年)に本堂の上棟式が行われ、深川不動堂は蘇りました。
その後、2002年(平成14年)に内仏殿が完成。
2012年(平成24年)に新本堂が完成しました。
そして現在も、成田山別院として多くの方に信仰され続けているのであります。
「深川不動堂」ではどんなご利益があるの?
- 諸願成熟
- 厄難消除
- 交通安全
- 家内安全
- 商売繁盛
- 開運成就
- 縁結び・良縁
御本尊・不動明王さまのお力により、たくさんの方面のご利益を頂けます。
本堂で行われる護摩祈祷では、煩悩を清らかな願いへと高めて成就させる力を持つといわれています。
また境内に鎮座する開運出世稲荷のご利益「開運成就」、内仏殿に鎮座する愛染明王のご利益「縁結び・良縁」もあるといわれています。
「深川不動堂」境内の見どころ
境内の全体図は、このようになっています。
本堂
開創310年記念事業として、2011年(平成23年)に建立された新しい本堂です。
近くでよく見ると、文字によって埋め尽くされています。
この文字は、お不動さんの真言である梵字(ぼんじ)が記されており、「真言梵字壁」といいます。
参拝された際は、ぜひ真言梵字壁を近くで見てみて下さい^^
真言(仏さまの力)に包まれ守護された空間にて、毎日護摩修行・祈祷が行われており、旧本堂から、御本尊をはじめ両童子さま、四大明王を移し祀られています。
本堂内には、阿字橋(あじばし)という小さな橋があり、橋の真ん中に「阿(あ)」の文字が映し出されています。
阿という字は「全ての物事のはじまり」という意味があり、大日如来さまのご利益をともなった有難い光となります。
本堂に上がられた際は、ぜひ阿字橋も渡ってみて下さいね^^
本堂内はバリアフリーが採用されており、段差の少ない構造です。
旧本堂
前本堂が、関東大震災と東京大空襲にて焼失してしまった為、千葉県の龍腹寺の地蔵堂を1951年(昭和26年)に移築されました。
2011年(平成23年)4月まで本堂として勤め上げ、現在は江東区の指定登録文化財となり、区内最古の木造建築といわれています。
旧本堂拝殿内に、巨大な木造不動尊像がおられ「おねがい不動尊」と呼ばれています。
物凄く大きくて圧倒されました😳✨
熊本県に自生していた、樹齢500年を超える楠の霊木を使用した、1丈8尺(約5.5m)からなる国内最大級の木造お不動さんです。
お時間がある方は、ぜひ旧本堂に入って巨大なお不動さんに会われてみていかがでしょうか?^^
内仏殿
旧本堂の真裏にある内仏殿。
開創300年を期に、2000年(平成12年)に建てられました。
- 1階には、不動明王立像や愛染明王などの仏像の数々
- 2階には、四国八十八ヶ所巡拝所があり、気軽に四国お遍路を体験できる貴重な場所があります。
- 4階には、日本最大級の天井画「大日如来蓮池図」があります。
その巨大さと荘厳さに、時間を忘れて見入ってしまいます😲
開運出世稲荷
境内の右側に鎮座する稲荷神社、総檜造り檜皮葺きの立派な社殿があります。
狛狐さんたちも、奉納された前掛けをたくさんして可愛らしかったです^^
こちらの稲荷社は、成田山新勝寺境内に鎮座する「開運出世稲荷」のご分霊を勧請しお祀りしています。
開運・出世にご利益があるとされ、連日たくさんの方々が参拝に来られています。
深川龍神
本堂の左側に、深川龍神がおられます。
農耕儀礼との結び付きが深く、古来から水を司る神として崇められてきました。
水鉢に「龍神願い札」を浮かべ、ドラを2回叩き祈願すると、札が水に溶け、願い事が龍神さまの元に届くといわれています。
願い事は農業に限らず、家内安全・開運成就・良縁成就・病気平癒など幅広く祈願することができます。
- 深川龍神「願いの銅鑼」 100円
「深川不動堂」の護摩祈祷見学をしてみた感想や祈祷の様子
護摩祈祷とは
平安時代から続く大いなる祈りであり
揺らめく炎の中に、護摩木という特別な薪を投入し、願い事を清めて成就することを祈願します。
「国内一!」と称される程の深川不動堂・護摩祈祷。
縁日を含む毎日、下記の時間にて行われています。
- 護摩祈祷9:00/11:00/13:00/15:00/17:00
- 祈祷時間 約30分
- 見学可能
祈祷願意(願い事)や祈祷料は、公式サイトにて細かく記載があります。
深川不動堂公式サイト→ https://www.fukagawafudou.gr.jp/index.html
私は今回初めてだった為、護摩祈祷見学をさせて頂きました^^
旧本堂向かって左側より、護摩祈祷場へ入れます。
堂内は、撮影禁止・土足厳禁・帽子禁止・お静かにとなっています(入り口に靴を入れる用の袋が用意されていました)
祈祷場は正面左右と階段状になった座席があり、特に指示はなかったので自由席のようでしたが、正式祈祷される方が前方に多く座っておられるようでした。
今回、私は正面左側に座りました。
正面は場所によって柱で見えにく所があるので、左右の座席がオススメかもです🤔
国内一の護摩祈祷というだけあって、物凄い迫力がありました!
大太鼓4つが力強く鳴り響き、護摩の火が物凄い勢いで揺らめいているので、悪いものが憑いていたら、簡単に落ちてしまうような力強さかがありました。
正式祈祷の読み上げが一通り終わったあと、個々の私物を護摩の火にかざすことができます(見学者も可)
お坊さんの合図で、皆さん一斉に清めてもらいたい私物を持って列を作っておられました。
護摩の火にかざさずとも、祈祷の空間にいるだけでかなりの力とご利益は頂けるかと思います^^
正式な祈祷と見学の分かりやすい違いは
- 護摩の火にかざし力が込められた護摩札を授けて頂けるか
- 名の通りただ見学するだけか
になります。
今回初めての護摩祈祷だったので見学で参加させて頂きましたが、それでも物凄い力や迫力に圧倒され、お不動さんのお力に触れられ、見学だけでも十分すぎるほどのご利益を頂けました。
途中感動のあまり、涙が出てしまいました🥺🙏
また海外の方も見学に参加されている姿が、とても感慨深かったです。
お寺の祈祷ってどんなだろう🤔
気になるけど、そこまでお財布に余裕がない。
でも見てみたい!気になる!🤩
という方でも、大迫力の護摩祈祷を見学することができるので、少しでも気になる方はぜひ参加してみて下さい^^
「深川不動堂」施設情報
〒135-0047 東京都江東区富岡1丁目17-13
TEL 03-3641-8288
アクセス
- 最寄り駅は「門前仲町駅」
駅から徒歩約2~3分。
- 最寄りバス停は「不動尊前」
バス停から徒歩約2分。
- 最寄りICは「箱崎IC」「木場」「枝川」
それぞれ出口から、約10分前後。
参拝者無料専用駐車場あり(境内向かって右側)
- 利用時間 平日16:00まで/土日祝18:00まで
- 駐車時間は原則1時間。
台数に限りがあります(近隣にコインパーキングもあります)
各所受付時間
- 開門時間 8:00~18:00
- 護摩祈祷9:00/11:00/13:00/15:00/17:00
- 内仏殿参拝(1、2階)9:00~17:45
- 内仏殿参拝(4階)9:00~17:00
拝観料 無料、護摩祈祷も各回見学も可能です
公式サイト→ https://www.fukagawafudou.gr.jp/index.html
「深川不動堂」さいごに
いかがでしたか?
今回は、東京都江東区に鎮座する「成田山深川不動堂」をご紹介させて頂きました。
授与品の種類や値段については、こちらの記事でご紹介しています。
「深川のお不動さん」で今も昔も親しまれる深川不動堂。
実際に境内に訪れてみて、護摩祈祷も見学してみて、お不動さんの偉大さ、暖かく慈悲深いお力にすがりたくなる気持ちがよく分かりました😌
壁一面梵字の本堂や、たくさんの仏像を見ることのできる内仏殿。賑やかな開運出世稲荷など見どころもたくさんあります!
近くに来られた際は、ぜひ深川不動堂にも訪れてみて下さいね。
このブログが、皆様の参拝の参考になれば幸いです。
最後まで閲覧頂き、ありがとうございました。
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