「豊川稲荷」歴史やご利益、御朱印・おみくじ・お守りの種類や値段、祈祷や精進料理の内容、境内の見どころをご紹介!

愛知県
さくらん
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こんにちは!さくらん散歩のさくらんです。

今回は、愛知県豊川市に鎮座する妙厳寺(みょうごんじ)「豊川稲荷をご紹介します!

この記事で分かること
  • 豊川稲荷の歴史や御本尊・鎮守
  • どんなご利益があるのか
  • 授与品の種類や値段
  • 境内の見どころ
  • 祈祷を実際に受けてみた感想と、点心(精進料理)の内容
  • アクセス方法や駐車場の有無

参拝の参考になれば幸いです。

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それでは、いってみましょ〜!

「豊川稲荷」には、どんな仏さまが祀られているのか

御本尊

  • 十一面千手観音

鎮守

  • 豐川吒枳尼眞天(とよかわだきにしんてん)

十一面千手観音さまは、頭上に多面を持つ観音さまであり、無限に人を救う為あらゆる物事を見通す力をお持ちの仏さまです。

ダキニテンさまは、仏法守護の善神です。元々インドの古代民間信仰に由来する仏教の女神で、日本では稲荷信仰と習合し稲荷神と同一視されるようになりました。そのお姿は稲穂を荷い、白い狐にまたがっていたことから、商売繁盛や五穀豊穣にご利益があるといわれています。

円泉寺

「豊川稲荷」歴史

    当山は豐川吒枳尼眞天を鎮守としており、その起源は約700年程さかのぼります。

   鎌倉時代の禅僧・寒巌義尹(かんがんぎいん)は、「時世を救う!」の信念を貫いて、交通が不便な時代にも関わらず2度も宋国(中国の王朝)に渡りました。

   文永4年(1267年)、2度目の日本帰国時海に出たその時、霊神が空中に姿を現しました。見た目麗しいその姿は稲束を荷い、手には宝珠を捧げ白狐にまたがい、声高らかに真言を唱えていました。

この出来事に深く感激した寒巌禅師は、帰国後自ら霊神の形像を刻まれ守護神として祀り、弟子には真言を唱え祈祷するように教えたそうです。

「唵尸羅婺陀尼黎吽娑婆訶(オンシラバッタニリウンソワカ)」

   その後、6代目弟子・東海義易(とうかいぎえき)が、嘉吉元年(1441年)に豊川の地に曹洞宗法王派(寒巌派)のによって創建。御本尊に、寒巌禅師伝来の千手観世音菩薩を安置し、寒巌禅師自作の豐川吒枳尼眞天像を鎮守として祀りました。

   そのご利益はとても顕著で、織田信長公や豊臣秀吉公。徳川家康公など、歴代著名人をはじめ広くの信者の信仰を集めてきました。

   明治に入り「神仏分離令」が発令されてからというもの、暴製に乗じて当山もそれに対応しなければならないと思われました。しかし、28世・29世の禅師の対処によって寒巌禅師の実績を護り、豐川吒枳尼眞天のご利益を讃え広く伝えることができました。

神仏習合からの歴史を引き継いでいる為、寺院でも境内には鳥居があります

  以後、「尊天さま」の愛称で親しまれ、その信仰は国内だけでなく、海外からも大勢の参拝祈願者を迎え、現在に至っています。

「豊川稲荷」には、どんなご利益があるのか

  • 金運上昇
  • 商売繁盛
  • 災難除け
  • 無病息災
  • 延命
  • 病気治癒
  • 良縁成就
  • 子宝安産
  • 開運招福

御本尊の十一面千手観音さまは、十一の表情と四十二の手で大きな慈悲をあらわし、人々を苦難から救うといわれています。無病息災や立身出世、良縁といった現世のご利益があるとされています。

また、稲穂を荷い白い狐にまたがっている鎮守のダキニテンさまから、商売繁盛や家内安全・子宝・金運上昇などのご利益があるといわれています。

「豊川稲荷」授与品について

朱印所は、本殿前大鳥居(二の鳥居)向かって右側。授与所は、本殿前大鳥居(二の鳥居)向かって左側にそれぞれあります。

  • 御朱印受付時間8:00~16:00
  • 授与所受付時間8:00~15:50
大鳥居の左右にあります

御朱印・御朱印帳

御朱印は、通常のもの特別・期間限定ものと種類がたくさんあります。

  • 通常御朱印500円(豐川吒枳尼眞天、本尊千手観音菩薩、大聖不動明王、長寿薬師如来)
  • 特別・期間限定御朱印500~1,000円
  • 新法堂(本堂)落慶記念切絵 千手観世音菩薩 青・赤 各1,000円
  • 特別御朱印 豐川吒枳尼眞天1,000円
  • 春季限定 花かざり切絵500円
  • 夏季限定 天の川切絵500円
  • 夏季限定 織姫と彦星500円
  • 新春切絵御朱印 宝船500円
  • 提灯御朱印500円
書き置きのみの限定御朱印
さくらん
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私はダキニテンさまの御朱印を頂きました^^

繊細な美しい字体

当山には、オリジナル御朱印帳もあります。

  • ピンク水色(大判)1,200円朱印代別途

ピンクと水色のグラデーションがとても可愛い御朱印帳です。

表面
裏面
さくらん
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また大判でこのお値段なので、とても有難いです^^

通常の大きさとの差はこんな感じ

他にも可愛い狐柄の御朱印帳もありました。

おみくじ

おみくじは、境内の至るところに色んな種類のものがありました。

本殿内には、つりみくじ300円

小さな釣竿で鯉のおみくじを釣り上げます

本殿横には、通常のおみくじ100円

おみくじ棒を振り出して引くタイプ

奥の院内には、開運おみくじ200円

全52種類のお守りの1つが、おみくじと一緒に入っています

奥の院前には、きつねみくじ300円

全6種類もの可愛いきつねさん♡
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私は、可愛いきつねみくじのゴールドを頂きました^^

金運が上がりそうな色

きつねみくじは、祈祷の待合室でもある瑞祥殿内にもありました。

お守り

お守りやお札も色んな種類がそろっています。

  • 大札1,000円
  • 御影札100円
  • 門札100円
  • 御影守1,500円
  • 豊川守800円
  • 安産守1,200円
  • 災難除守800円
  • 仕事守700円
  • 夢叶守700円
  • 財運守(カード型)1,200円
  • レースお守り1,000円など

公式サイトに、写真が掲載されています

公式サイト→豊川稲荷

豊川守800円
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持ち帰り用の「お守り・お札」とは少し種類が違うのですが、「開運しめなわ念珠」もオススメです。

この念珠は、珠の白い紙の部分に願い事を書き、左手に掛け一心に願いながら奥の院に参拝するものです。

  • 志納金300円
本殿参拝の右側にあります

奥の院とは、寺院や神社にゆかりの深い秘仏や開山した僧を安置する場所であり、本堂より離れた後方の山上や岩窟に設けられています。

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当山では同じ境内にあるので、本堂と同時に参拝できるのです^^

本殿よりさらに厳かな奥の院

願いながら参拝した後は、奥の院左側の三宝膳にお納めるか、持ち帰っても良いそうです。

納めても持ち帰っても、どちらでもOK
さくらん
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私は記念に持ち帰って来ました。

「豊川稲荷」境内の見どころ

豊川稲荷境内の全体図は、このようになっています。

同じ境内に本殿と奥の院、そして豊川稲荷と言えばな霊狐塚など見どころがたくさんあります。

豊川稲荷大本殿

豊川稲荷の顔ともいえる、大本殿。

御本尊の千手観音菩薩は、瑞祥殿の2階に祀られているそうです

内部は内陣、般若殿、施主殿に区画され、内陣には「豐川吒枳尼眞天」が祀られています。

本殿手前には、これまた大きく立派な狛狐さん達がおられます。

奥の院

文化11年(1814年)の建築であり、昭和5年の大本殿の新築に伴い、旧本殿の拝殿を奥の院拝殿として移築したものになります。

拝殿の所々に見られる彫刻は、名匠諏訪ノ和四郎の一代の傑作と言われています

奥の院とは、寺院や神社にゆかりの深い秘仏や開山した僧を安置する場所であり、本堂より離れた後方の山上や岩窟に設けられています。

さくらん
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当山では同じ境内にあるので、本堂と同時に参拝できるのも有難いですね^^

奥の院前には、まるで鳥居のように立っている杉の木があります

旧奥の院跡

昭和の初めまで、奥の院があった場所です(景雲門の左横)

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現在は、小さなお社とたくさんの狛狐さん達がおられるので、お時間がある方はこちらも参拝してみて下さい^^

霊狐塚

豊川稲荷といえば!なのが霊狐塚。

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さくらんのオススメ見どころでもあります^^

物凄い数の狐像があるここは、元々納めの狐像を祀る場所でした。

祈願成就のお礼として信者方々に奉納された多くの狐さん達が祀られており、今ではその数約一千体にものぼります。

色んな顔の子がいます♡
さくらん
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色んな形や顔、大きさをした子達がたくさんいるので、お気に入りの子を見つけるのも楽しいです^^

境内奥の霊狐塚は特に圧巻!
奉納されたばかりの子もいました

境内全域そうですが、この霊狐塚は完全森の中なので、暖かい時期は虫除けスプレーも必須かもです。

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私も2~3箇所知らぬ間に刺されていました^^;

弘法堂

昭和5年に改築したもので、弘法大師(空海)をお祀りしています。

参拝する所には、弘法大師と縁を結べる「五鈷杵(ごこしょ)」があります。

五鈷杵とは、お大師さまが右手に持たれている密教の重要な法具なので、ご自身の手で触れて、お大師さまとの同行二人のご縁を深めることができます。

大黒堂

土蔵造りの大黒さまのお堂です。

前には2体の大黒さまがおり、「おさすり大黒天」として知られています。 真言「オンマカキャラヤソワカ」と唱えながら、撫でると仏さまのご利益を頂くことができると言われています。

法堂

以前の法堂は天保年間(1831年〜1845年)に再建され、今川義元公の寄進の山門に次いで2番目に歳月を経た建物でした。

約250年もの間、御本尊・千手観世音菩薩を守り、檀信徒の方々の拠り所となっていました。しかし、老朽化によって新築を発願したところ、檀信徒各位をはじめ、多くの縁者の方々のご協力と浄財を賜り、新法堂の竣成を迎えられました。

新たに更に大きな御本尊・千手観世音菩薩さまも迎えられ、今までのご褒美はその「胎内仏」として末永く祀られています。

当山に建つ門も、歴史を深く刻んだものがあります。

総門

総門は、当山の開創から214年後の明暦2年(1656年)に一度改装。現在の門は明治17年(1884年)に、29世黙童禅師によって上棟改築されたものです。

門扉及び両袖の扉は、約一千年の樹齢を重ねたケヤキの1枚板で、高さ4.5m、幅1.8m、厚さ15mもあります。

山門

天文5年(1536年)今川義元公が寄進した建物で、当山に現存する中で最古の建物です。

寛政5年(1792年)に修理、更に昭和29年に大修理が行われました。 

左右の阿吽の仁王像は、昭和41年に篤信者によって寄進されたものです。

景雲門

奥の院へ続く参道の中間にある門です。

安政5年(1858年)の創建で、旧奥の院拝殿を昭和5年の大本殿の御開帳時に現在地に移転し、景雲門と名付けられました。

門の中には、七福神の木造も祀られています。

七福神が勢揃い

「豊川稲荷」祈祷の流れと感想・精進料理について

さくらん
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私は今回、点心(精進料理)付きの祈祷を受けたのでその流れと、点心の内容をご紹介します。

  • 祈祷受付時間8:00~14:30 (正月三が日、毎月一日を除く)
  • 祈祷時間8:30/9:30/10:30/11:30/12:30/13:30/14:30(最終)※各回15分前までに受付

毎月1日の受付時間は5:00~14:30になるそうです。

※個人の祈祷事前予約は行っていません

祈祷受付

まず瑞祥殿正面入口向かって右側にある受付台にて、祈願票を記入します。

祈願票には、祈願内容、住所、氏名を書きます(読み上げられないかもしれませんが、住所は番地等まで全て書くのが望ましいでしょう)

祈願内容は、台に記入例があるのでそれに習って三つまで記入ができます。

ですが「一所懸命」という格言があるように、一つの願望を成就させるべく祈願し精進することが本来なので、どうしても叶えたいお願いがある方は一つが望ましいかと(三つの場合、大三希望の願いになるかもという訳です)

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私は一つだけ記入させて頂きました^^

その後、隣にある受付で祈願票と該当する祈祷料を支払い、十分前までに所定の待合所へ行きます。

この受付の時に、祈祷料に応じた参拝券が渡されます。

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四千円で受けた私は白の券を渡されました。

本殿にて祈祷

時間になると、館内放送にて住所と名前が呼ばれるので、呼ばれたらそのまま本殿へ向かいます(恐らく受付順で呼ばれます)

瑞祥殿から専用通路を通り、本殿手前でスリッパを脱いで本殿内へ上がります。

渡り廊下を通って本殿に行きます

本殿内での座る位置は特に指定されなかったので、自分が座りたい位置に腰掛ければ大丈夫です。

豊川稲荷では、約十名程の僧侶の方々が読経して頂きます。成田山新勝寺のような護摩焚きはありませんが、祈祷太鼓と読経。経本のような黄色の冊子をバラバラと動かして、見応えもありました。

読経が終わると、受付順番に名前と祈願内容が読み上げられます。

さくらん
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その間に、自分でも心の中で仏さまにお話されると良いでしょう^^

全員の名前と祈願内容が読み上げられたら、祈祷は終了です。

点心(精進料理)の接待

祈祷が終わると、再び通路を通って瑞祥殿へ戻ります。

三千円の紫券の方は、お札所へ行きお札とお供物を頂いて終了です。

四千円以上の白券や金券の方は、瑞祥殿内にて点心(精進料理)の接待があります。

さくらん
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私は四千円の白券だったので、点心を頂きました^^

点心の精進料理は、季節に合わせた具材で作られています(なので季節によって内容は異なります)

点心(てんじん)とは、軽食を意味しており、その名前は禅語の「空心に小食を点ずる」から来たと言う説があるそうです。中華料理の点心と同義ですが、当山では精進料理のお膳になります。

しかも提供される料理の具材は、全て当山のご本尊にお供えされた”仏さまのご利益の詰まった食材“になります。

さくらん
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なので祈祷でご利益を頂き、その後ご利益の詰まった料理も体内に取り込み、仏さまの恩恵を体の隅々まで頂ける有難いものなのです^^

精進料理と聞くと「味気ないものなのかな〜」と想われるかと思いますが、予想に反して凄く美味しいです!

点心の撮影は大丈夫ですよ〜と係の方が声を掛けて下さいます

白米に赤だしのお味噌汁、もずく酢に煮物、がんもどきやひじきと、見た目もオシャレなので、少し良い所の定食のような感じでした。

さくらん
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しかもお味噌汁のみ、おかわり自由というオマケ付き^^

でも1つのお膳がしっかりしたものなので、私はこれだけでお腹いっぱいになりました。

私が案内された場所は、瑞祥殿の裏側にあたるお座敷で。食事中も目の前には綺麗な庭園が広がっており、黙々と食べながら庭園を眺めては、祈祷を思い出し普段の生活からかけ離れた穏やかな時間を過ごせました^^

箸入れの裏面に記載されていた「食事訓」

食事が終わった後は、同じ館内にあるお札所でお札もしくは御守りをもらって終了になります(お札か御守りは、祈祷受付時にどちらが良いか聞かれました)

さくらん
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私は、持ち歩ける御守りと一緒にお供物も頂きました。

御守りは、授与所でも購入できる豊川守

お供物は、仏さまの御前にお供えされたくず湯でした。

豊川守
甘くてとても美味しかったくず湯

くず湯は、血行促進や発汗作用などがあり、風邪や発熱などの症状を和らげる効果もある、滋養強壮として古くから用いられてきたものです。

さくらん
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祈祷者の体の事を考えられなお供物で、身も心もほっこりしました^^

点心(精進料理)付きの祈祷は、他では中々ない体験ができると思うので、気になる方はぜひ祈祷と共に精進料理も味わってみてください^^

「豊川稲荷」施設情報

〒442-8538 愛知県豊川市豊川町1番地

TEL0533-85-2030

アクセス方法

電車の場合

  • 「豊川駅」「豊川稲荷駅」から徒歩約5分

豊川駅・豊川稲荷駅前や周辺にはコインロッカーがないのでご注意を。主要の駅などのロッカーに予め預けて来られる事を強くオススメします。

車の場合

  • 「豊川IC」から約10分

参拝者専用有料駐車場あり(祈祷の場合無料)

  • 普通車600円/バイク300円

各所受付時間

  • 総門開門閉門時間5:00~18:00
  • 御本殿、奥の院、万堂参拝可能時間7:30~15:30
  • 授与所受付時間8:00~15:50
  • 御朱印受付時間8:00~16:00
  • 祈祷受付時間8:00~14:30

公式サイト→豊川稲荷

「豊川稲荷」さいごに

いかがでしたか?

今回は、愛知県豊川市に鎮座する妙厳寺「豊川稲荷」をご紹介させて頂きました。

東京や大阪、札幌や福岡にも別院がある豊川稲荷の総本山。

さくらん
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ずっと行ってみたい!と思っていた場所に参拝できて、とても素晴らしい時間を過ごせました!

見どころもたくさんあり、祈祷と精進料理を一緒に受けれる他では中々ない体験もできるので、皆さんに強くオススメしたい寺院です。

また来年令和8年には、72年振りの御開帳があるそうなので、気になる方はぜひ訪れてみてください!

このブログが、皆様の参拝の参考になれば幸いです。

さくらん
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最後まで閲覧頂き、ありがとうございました。

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