こんにちは!さくらん散歩のさくらんです。
今回は、大阪市北区に鎮座する高野山 真言宗 佳木山 「太融寺(たいゆうじ)」をご紹介します!
参拝の参考になれば幸いです。
それでは、いってみましょ〜!
「太融寺」には、どんな御本尊が祀られているのか
- 千手観音菩薩
人々を救う、慈悲深い観音さまが祀られております。
こちらの千手観音菩薩さまは、大阪市の文化財に指定されており、秘仏ですが毎年1月18日にはご開帳されています。
「太融寺」歴史
821年(弘仁2年)、弘法大師(空海)が当時この地にあった森の中から、異香の薫りを放つ霊木を見つけ採り、地蔵菩薩と毘沙門天を刻んで草庵(小さな仮住まい)を作ったことが始まりです。
この事を大いに面白く感じた嵯峨天皇が、翌年この地に来られ、自身の念持仏を与えました。
その念持仏こそ「千手観音菩薩」であり、本堂の御本尊として信仰されています。
843年(承和10年)、嵯峨天皇の息子である源融公(みなもとのとおる)がこの地を訪れ、七堂伽藍(しちどうがらん)を建立しました。
霊木から創建された話から山号を「佳木山」とし、源融公のおくりなをとって「太融寺」と名付けられました。
1615年(慶長20年)、大阪城落城時に兵火により全焼。
寺地を削られながらも、元禄年間には本堂や南大門など25棟が復興。
「北野の太融寺」と人々に親しまれ、由緒ある寺として大いに栄えました。
しかし1945年(昭和20年)、戦災により堂塔伽藍一切が灰と化してしまい。
幸いにも、御本尊の千手観音菩薩は早くに高野山に預けられており、無事にその姿を今にとどめています。
戦後は再建に着手し、約20棟が復興しました。
2006年(平成18年)、これまでの本坊を寺の行事や多目的活用に建て替え。
2017年(平成29年)には、戦災で焼失していた辯天堂(べんてんどう)と小祠を再建しました。
2020年(令和2年)には、太融寺が創建され1,200年の記念を迎え、新たに境内整備も行い現在に至っています。
「太融寺」にはどんなご利益があるのか
- 心願成就
- 厄除け
- 無病息災
- 延命
- 夫婦円満
- 恋愛成就
- 縁結び
人々に救いの手を差し伸べてくださる、慈悲深い仏さま・千手観音さまのお力から上記ご利益があるとされています。
また太融寺境内に鎮座する、白竜明神の縁結びの力を求めて多くの方が参拝に来られるそうです。
「太融寺」境内の様子や見どころ
太融寺境内全体図は、このようになっています。
本堂
御本尊・千手観音菩薩さまが祀られている御堂。
1960年(昭和35年)に再建されました。
御本尊は秘仏なので通常拝観できませんが、毎年1月18日にご開帳されます。
厄除け大師像
本堂右手には、「厄除けのお大師さま」である弘法大師さま(空海)の像があります。
太融寺を開いたお方であり、災難や厄災から人々を救う若き日のお姿をされています。
弘法大師像の前には、四国八十八ヶ所の「お砂ふみ」ができる石があります。
四国の絵柄が刻まれたこの石の下には、四国八十八ヶ所の砂が納められています。
石の上に立って大師さまを拝むと、四国霊場を巡拝したと同じご利益があるそうです。
私も実際に、石の上で拝ませて頂きました🙏😌
参拝された際は、ぜひ大師さまを拝みながらお砂ふみを体感してみて下さいね^^
大師堂
弘法大師像の向かい側に鎮座するのが、大師堂です。
名の通り、弘法大師さまが御本尊となっています。
一願堂
たくさんの提灯の明かりが灯っている場所が、一願堂です。
御本尊・不動明王の石仏が祀られており、圧巻のお姿を拝観できます。
毎月8、18、28日に護摩祈祷が行われ、自由に参拝ができます。
- 10:00(28日のみ)/14:00/16:00
一願堂の名の通り、一願成就のご利益があるとされています。
不動明王像の裏側には、滝の洞窟内に奥之院も鎮座しています。
榎木稲荷
一願堂奥に、鎮座する榎木稲荷。
小さなお社と鳥居、そして狛狐さんたちがとても可愛いです♡
宝塔
太融寺のメインタワーのようにそびえる宝塔。
1986年(昭和61年)に建立したこの塔には
- 1層目に護摩堂
- 2層目に経蔵(奉納写経を収納)
- 3層目に御本尊の大日如来さまをお祀りしています。
白竜明神
本堂の左奥に鎮座する白竜明神。
こちらは縁結びのご利益があると、連日たくさんの方々が参拝に訪れています。
鳥居手前には、可愛らしい狛犬さんたちが一対。
ぼけ封じ観音
白竜明神の手前には、ぼけ封じ観音さまがおられます。
自在に姿を変えて、人々の声を聞き、救いを与えてくださるといわれています。
「太融寺」授与品について
御供所は本堂の右側、厄除け大師像の奥にあります。
- 納経(朱印)御供所受付時間 8:00~16:30
納経(御朱印)
御朱印は「納経印」ともいわれており
- 写経を奉納した証
- 御本尊にお経を唱えて参拝した証
として受け取れるものです。
種類は7つ。
- 新西国三十三ヶ所霊場 第2番
- 近畿三十六不動尊霊場 第6番
- 摂津国八十八ヶ所霊場 第6番
- ぼけ封じ観音霊場 第7番
- おおさか十三仏霊場 第8番
- 神仏霊場 51 番
- なにわ七幸
奉納料は各500円
直書き・書置き共にあり、書置きはシールタイプになっているそうです。
おみくじ
おみくじは、御供所の向かい側に用意されていました。
通常みくじが1種類。
- 初穂料100円
棒を引いて、書いてある番号を授与所にて伝える方式です。
お守り
御本尊や弘法大師、不動明王のご利益のあるお守りやお札、絵馬などを授与できます。
- 開運守1,000円
- 学業成就守1,000円
- 交通安全守1,000円
- 身代守1,000円
- ひょうたん守500~1,000円
- 絵馬1,000円
「太融寺」施設情報
〒530-0051 大阪府大阪市北区太融寺町3-7
TEL 06-6311-5480
アクセス方法
最寄り駅
- 東梅田駅 徒歩約7分
- 梅田駅 徒歩約10分
- 大阪駅 徒歩約10分
- 大阪梅田駅 徒歩約10分
最寄りIC
- 南森町 約3分
参拝者専用駐車場はない為、近隣コインパーキングを利用されると良いでしょう。
各所受付時間
- 参拝可能時間 8:00~16:30
- 納経(朱印)御供所受付時間 8:00~16:30
公式サイト→ https://taiyuji.net/index.html
「太融寺」さいごに
いかがでしたか?
今回は、大阪市北区に鎮座する「太融寺」をご紹介させて頂きました。
早朝から深夜まで賑わう、大阪繁華街に鎮座する太融寺。
境内の中は、その賑やかさが嘘のように静かで、落ち着いた雰囲気が広がっていました。
私は今回早朝に参拝させて頂いたので、より清らかな空間を味わうことができました^^
また近隣には、お初天神でも知られている「露天神社」も鎮座されているので、合わせて参拝されてみてはいかがでしょうか?
このブログが、皆様の参拝の参考になれば幸いです。
最後まで閲覧頂き、ありがとうございました。
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