こんにちは!さくらん散歩のさくらんです。
今回は、京都東山区に鎮座する大黒山 金剛寺 通称 「八坂庚申堂(やさかこうしんどう)」をご紹介します!
参拝の参考になれば幸いです。
それでは、いってみましょ〜!
「八坂庚申堂」にはどんな仏さまが鎮座されているのか
- 青面金剛(しょうめんこんごう)
- 四大夜叉
- 不動明王
- 弁財天
- 地蔵菩薩
- 大黒天
- 大聖歓喜天
- 天神
- 賓頭盧尊者(びんずるそんじゃ)
- 三猿
青面金剛さまは、人を喰う夜叉の姿で現れ、悪人を喰らい、善人を喰わないと言われています。
病気平癒や災難除け、学業成就や商売繁盛、縁結びなどあらゆる悩みにお力を授けてくださいます。
「八坂庚申堂」の歴史
御本尊の青面金剛は、飛鳥時代に中国大陸より渡来した秦河勝(はたのかわかつ)により、秦氏(はたうじ)の守り本尊として祀られていました。
平安時代、当代随一の験者であった浄蔵貴所が
「すべての人々がお参りできるように」
と、八坂の地に青面金剛を御本尊とした庚申堂を建立しました。
この庚申堂が、日本で最初の庚申堂とされています。
現在の本堂は、1679年(延宝6年)江戸時代に再建された歴史ある建築物です。
また江戸時代は、大坂・四天王寺の末寺でありました。
「八坂庚申堂」の庚申とは?
庚申(こうしん)とは。
庚(かのえ)申(さる)の日を意味しており、この夜に人間の体の中にいる三尸(さんし)3匹の虫が、寝ている間に体を抜け出し、天帝にその人間が行った悪行を告げ口に行きます。
天帝は寿命を司る神の為、悪行をした人に罰として寿命を縮めることができるのです。
しかし三尸の虫は、人間が寝ている間にしか体を抜け出せないので、庚申日は徹夜をする「庚申待ち」をしました。
この庚申待ちの行事で、様々なことを行って徹夜をしましたが、青面金剛はこの虫を喰ってしまうので、いつの日か庚申待ちには青面金剛を御本尊として拝むようになりました。
そこから庚申=青面金剛となったのでした。
また庚申日は睡眠を捧げて、一晩一心に願い続ければ願いが叶うとされています。
「八坂庚申堂」の見どころ!くくり猿とは?
八坂庚申堂といえば!このカラフルな連なるお手玉ではないでしょうか?
こちらを「くくり猿」といい、心をコントロールするアイテムとして多くの方々に愛され続けています。
猿は、庚申さま(青面金剛)のお使いです。
お猿さんに願いを託せば、必ず庚申さまに伝えてくれます。
このくくり猿は、猿が手足をくくられ動けない姿を表しているのです。
猿はよく動き回る動物ですが、人の心も同じように常に動き回って落ち着かないもの。
猿のように、私たちの心も願いを叶える時、心が動いてその願いを妨げようとしたり、集中出来ない時があると思います。
そんな時に、心をくくりつけ庚申さまの霊力によって、心をコントロールしてもらいます。
願いを叶える秘訣は
欲を一つ我慢すること
欲を意欲に変えましょう。
八坂庚申堂には、庚申さまに心をコントロールしてもらうべく、たくさんの方々がくくり猿を奉納して、美しい光景を作り出しているのですね^^
「八坂庚申堂」には、どんなご利益があるのか
- 病気平癒
- 災難除け・消滅
- 学業成就
- 商売繁盛
- 縁結び
御本尊である青面金剛・庚申さまのお力で、上記ご利益があるとされています。
また庚申さまのお使いである三猿・くくり猿の霊力によって、縁結びのご利益もあるとされています。
「八坂庚申堂」の境内の様子
八坂庚申堂は、八坂の塔のすぐ下に境内があります。
朱色の山門が目印です。
境内はかなり狭めですが、山門を抜けてすぐに色鮮やかなくくり猿が目に入ります。
境内の真ん中、融通尊の小堂にはびんずるさまが鎮座。
奥には本堂があり、こちらも奉納されたくくり猿で、カラフルに彩られています。
本堂の中をよく見ると、三猿「見ざる・言わざる・聞かざる」の像があります。
庚申さまの使いとし
「目と耳と口をつつしみ、厄を避ける」
という教えが込められているそうです。
他にも境内には三猿がいるので、参拝に来られた際はぜひ探してみてくださいね^^
「八坂庚申堂」授与品について
御朱印
- 御朱印は1種類のみ
- 初穂料300円
よく見ると、真ん中の朱印が三猿になっています^^
お守り
八坂庚申堂には、お猿さんにちなんだユニークなお守りがそろっています。
- 指猿300円
- くくり猿500円
- くくり猿小500円
- 開運招福三猿厄除け小鈴・大鈴300円/500円
- 開運招福のお猿1,000円
- 三猿置物500円
- 融通守り500円
- 安産守り500円
- 厄除け守り500円
- 開運出世守り500円など
写真は公式サイトに載っているので、気になる方はそちらもご覧下さい^^
公式サイト→ http://www.yasakakousinndou.sakura.ne.jp
「八坂庚申堂」施設情報
〒605-0828 京都府京都市東山区金園町390
TEL 075-541-2565
アクセス方法
- 「清水道」から徒歩約5分、八坂の塔目の前
参拝専用駐車場はありません。
各所受付時間
- 参拝可能時間 9:00~17:00
- 祈祷・こんにゃく炊き参拝可能時間 9:00~21:00
公式サイト→ http://www.yasakakousinndou.sakura.ne.jp
「八坂庚申堂」さいごに
いかがでしたか?
今回は、京都東山区に鎮座する「八坂庚申堂」をご紹介させて頂きました。
連日国内外問わず賑わう八坂通りには、カラフルで可愛いくくり猿で彩られたお寺が鎮座していました。
私が参拝した日は、結婚写真を撮られている方もいたので、ウエディング業界でも話題のスポットのようです^^
近くに来られた際は、ぜひ八坂庚申堂へ立ち寄ってみてくださいね。
このブログが、皆様の参拝の参考になれば幸いです。
最後まで閲覧頂き、ありがとうございました。
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