日本一燈籠がある世界遺産!「春日大社」の歴史やご利益、境内の様子やアクセス方法を写真付きで詳しくご紹介!

奈良県
さくらん
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こんにちは!さくらん散歩のさくらんです。

今回は、奈良県奈良市に鎮座する「春日大社」をご紹介します!

この記事で分かること
  • 春日大社の歴史や御祭神
  • どんなご利益があるのか
  • 境内の様子
  • アクセス方法や駐車場の有無

授与品については、こちらの記事でご紹介しています。

参拝の参考になれば幸いです。

さくらん
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それでは、いってみましょ〜!

「春日大社」には、どんな神さまが鎮座しているのか

第一殿

  • 武甕槌命(たけみかづちのみこと)

第二殿

  • 経津主命(ふつぬしのみこと)

第三殿

  • 天児屋根命(あめのこやねのみこと)

第四殿

  • 比売神(ひめがみ)

四柱を総称して「春日神(かすがのかみ)」と呼ばれ、藤原氏の氏神さまでありました。

「春日大社」の歴史

768年(神護景雲2年)。

神山である三蓋山(みかさやま)現在の春日山の麓に、称徳天皇(しょうとく)の命により平城京の守護神として、常陸国より国譲りに貢献された武神である武甕槌命

下総国より神武東征を導き、建国に尽力された武神の経津主命

河内国より天岩戸にて、斎王として最初に祝詞を奏上された深い智恵の天児屋根命

そして美しく心優しい比売神の四柱を「春日神」として祀り、本殿を造営し御本社(大宮)として整備したのがはじまりです。

しかし、近年の境内発掘調査により、神護景雲以前よりもこの地で祭祀が行われていた可能性もあるそうです。

藤原氏の氏神・氏寺の関係から、興福寺との関係も深く、神仏習合が進むにつれて春日社と興福寺は一体となり、春日大明神は法相擁護(ほうそうようご)の神とされ、神前読経が始められました。

興福寺と共に春日社は大いに繁栄していきましたが、平清盛と興福寺・東大寺が対立すると、1181年(治承4年)に南都焼討(なんとやきうち)が行われ、春日社に隣接していた興福寺と東大寺はほぼ全焼。

その一方、春日大社は西塔や東塔などが焼失したものの、主要部は被害を免れました。

その後焼失部は再建され、春日信仰は貴族だけではなく、武家や庶民からも厚く信仰を受けました。

その際、信者が燈籠をよく寄進した為に、春日大社では「日本一燈籠がある神社」といわれ、石燈籠が約2,000基釣燈籠が約1,000基あります。

中でも全国にある室町時代の石燈籠のうち、約7割は春日大社のものです。

参道に連なる無数の燈籠

1868年(慶応4年)の神仏分離令では、興福寺と一体となっていた春日社は、大きな打撃を受けることに。

関係が解除され、出家した者が普通の家に帰り、春日社の中にあった興福寺関連の建物は名称を替え使用し、破却処分もされ、完全に春日社は興福寺と分離されました。

1871年(明治4年)、春日社は社名を「春日神社」に改称。

1946年(昭和21年)、近代社格制度廃止にともない、他多くの春日神社と区別するべく「春日大社」に改称しました。

1998年(平成10年)には、ユネスコの世界文化遺産に「古都奈良の文化財」の1つとして登録されました。

創建以来約20年に1度、本殿の位置を変えずに建て替え、もしくは修復を行い御神宝の新調を行い美しくする「式年造替」を行い、近年では2015~2016年にかけて第60 次式年造替が行われました。

60回越えは、春日大社と伊勢神宮のみになります。

現在も春日大社では、年間2,200余りの祭祀が日々行われ、多くの方々の信仰を集めています。

また古代より、春日大神さまの使いである神鹿(しんろく)の殺生も禁止され、現在は1,200頭もの鹿が境内一帯に生息しています。

春日大社燈籠と鹿が一緒見れちゃいます♪

「春日大社」には、どんなご利益があるのか

  • 家内安全
  • 安産
  • 病気平癒
  • 身体健全
  • 夫婦円満
  • 縁結び
  • 開運厄除
  • 心願成就

春日大社には、幅広い願いを受け止めてくれるご利益があり、その中でも春日大社の境内末社である夫婦大國社夫婦円満・縁結びのご利益が近年注目を集めています。

「春日大社」の境内の見どころ

春日大社と春日山原始林は、ユネスコ世界文化遺産「古都奈良の文化財」の1つに登録される程の歴史を持ち、現在の広さは約100ヘクタール(東京ディズニーランド2個分)の大きさがあります。

さくらん
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今回は、春日大社メインともいえる御本社(大宮)回廊内をご紹介します。

回廊内の全体図は、このようになっています。

春日大社境内の見どころといえば、御本社(大宮)回廊内です!

  • 初穂料700円
  • 受付時間9:00~16:00

中門・御廊

※重要文化財

入って最初に目にするのが、中門・御廊です。

青空にもよく映える朱色の中門・御廊

春日大社といえば!この社殿を思い浮かべる方も多いではないでしょうか。

中門は本殿目の前にある楼門で、約10mの高さ御廊は中門左右に約13mあり、鳥が翼を広げたように伸びています。

中門正面の小さな屋根・唐破風(からはふ)は、明治時代に取り付けられたものです。

明治時代に取り付けられた唐破風

御本殿

※国宝

御祭神である四柱の春日大神さまが祀られています。

創建は768年(神護景雲2年)とされ、第一殿から第四殿まであり、中門・御廊のなかに鎮座されています。

幣殿・舞殿

※重要文化財

特別参拝入口横にある建物、東側2間を幣殿(へいでん)・西側3間を舞殿(ぶでん)といいます。

外側から見た幣殿・舞殿

幣殿は、天皇陛下のお供え物を一旦納める建物であり、舞殿は宮中伝来の神楽を行う場所であり、雨天時に神楽や舞楽を奉納します。

この建物は、特別参拝をしなくとも外側から見ることができます。

内侍殿

※重要文化財

中門・御廊の左側にある白と朱色の建物を、内侍殿(ないしでん)といいます。

白壁と朱色、燈籠の色合いが美しい内侍殿

かつて、春日祭の御神前で奉仕をする内侍(女性)が控えていた建物です。

内侍殿は、20年に1度の造替時に御本社と若宮の神さまを移すので、移殿(うつしどの)とも呼ばれています。

内侍殿にも、たくさんの燈籠が吊されていました。

大杉

中門・御廊の左側に立つ一際大きな杉の木。

とてつもなく大きな杉の木

樹齢は800~1,000年。

周囲8.7m、高さ25mをもある巨大な大杉です。

その巨大さも驚く中で、根元からはさらに柏槙(びゃくしん)といわれるヒノキ科、別名伊吹といわれている木が延びています。

屋根をも突き破る柏槙の生命力

柏槙は樹齢500年ほどで、直会殿(重要文化財)の屋根を突き破ってさらに延び続けている生命力。

それでも木を生かし続けているのは、春日独自の信仰によるものです。

参拝順路では最後に柏槙の下を通れ、その力強い姿を間近で見ることができます(神事等により、順路が異なる場合もあります)

柏槙の真下を通ることができます
大杉の根元から力強く伸びる柏槙

岩本神社

御祭神

  • 表筒男命(うわづつのおのみこと)
  • 中筒男命(なかづつのおのみこと)
  • 底筒男命(そこづつのおのみこと)

三柱合わせて「住吉三神」と呼ばれています。

大杉の真裏に鎮座する岩本神社

中近世では「住吉社」と称されてきましたが、境内末社の住吉社と区別するべく「岩本神社」になりました。

現在では、受験合格の神さまとして深く信仰されています。

御蓋山浮雲峰遥拝所

回廊の外側、山側にあるのが御蓋山浮雲峰遥拝所(みかさやまうきぐものみねようはいじょ)です。

遥拝所とは、遠く離れた場所から神仏を拝む為に設けられた場所のことをいいます。

ここからは、第一殿の御祭神・武甕槌命が、神鹿の背に乗り天から降臨された御蓋山頂上浮雲峰を拝むことができます。

燈籠・万燈籠再現 藤浪之屋

※重要文化財

春日大社は「日本一燈籠がある神社」として有名で、平安時代から現在に至るまで奉納された燈籠の数は約3,000基もあるそうです。

参道に所狭しと並ぶ燈籠

春日大社の燈籠は数が多いだけではなく、歴史的な資材としても重要とされ、現存する室町時代以前の燈籠の6割以上が春日大社にあるといわれています。

境内では様々の形の燈籠を目にすることができ、神社でよく目にする形の燈籠や、天井から下げられた絵柄の美しい燈籠などを、たくさん間近で見ることができます。

神鹿の美しい柄
有名な藤の花もデザインされています

その中でも貴重なのが、万燈籠を実際に見れることです。

2月の節分・8月14日、15日の年3回、全ての燈籠に火を灯す春日万燈籠が行われています。

参拝者に実際に万燈籠神事を感じてもらおうと、春日大社側が江戸時代まで神職さんたちの詰所であった藤浪之屋を開放して下さいました。

中に入ると、暗闇に灯る無数の燈籠の姿を間近で見ることができます。

イメージ
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夜に明かりが灯ったら綺麗だろうな〜と思いながら回廊を回っていたので、実際に見れた時は感激しました^^

歴史ある建物内での万燈籠の美しさは、一見の価値大ありです!

南門

※重要文化財

南門は表参道から回廊に入る楼門で、高さ12mもある春日大社最大の門です。

南門

平安時代中期頃からあり、廻廊が作られた頃には現在のような立派な2階建ての楼門となり、春日大社の正門として日々多くの参拝者を迎えています。

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今回は時間の都合上、御本社周辺しか回れませんでしたが、春日大社境内には「若宮十五社めぐり」や「開運招福・水谷九社めぐり」「運気上昇・春日五大龍神めぐり」といった境内社を周りご利益を頂く参拝方法もあるので、気になる方はそちらも合わせてお楽しみ下さい^^

「春日大社」施設情報

〒630-8212 奈良県奈良市春日野町160

TEL 0742-22-7788

アクセス方法

バスの場合

  • 「春日大社本殿」下車後すぐ
  • 「春日大社表参道」徒歩約10分

車の場合

参拝者専用駐車場あり。

  • 乗用車1,500円
  • バイク500円

開場時間

  • 3~10月 7:30~17:00
  • 11~2月  7:30~16:30

※混雑状況や祭事により、一般車の駐車ができない場合もあります。

各所受付時間

御本社(大宮)

  • 3~10月 6:30~17:30
  • 11~2月  7:00~17:00

授与所・御朱印所

  • 9:00~閉門まで(通年)

祈祷受付所

  • 9:00~16:00

御本殿特別参拝

  • 9:00~16:00

(詳細は公式サイトをご覧下さい)

夫婦大国社

  • 9:00~16:30

国宝殿

  • 10:00~17:00(入館16:30まで)

萬葉植物園

  • 9:00~16:30(入館16:00まで)

※休館日あり

拝観料

  • 御本社(大宮)参拝所 無料
  • 御本殿特別参拝 700円
  • 春日五大龍神めぐり 1,200円
  • 若宮十五社めぐり・水谷九社めぐり 1,500円
  • 国宝殿 一般500円/大学高校生300円/小中学生200円
  • 萬葉植物園 大人500円/小人200円

公式サイト→ https://www.kasugataisha.or.jp

「春日大社」さいごに

いかがでしたか?

今回は、奈良県奈良市に鎮座する「春日大社」をご紹介させて頂きました。

授与品については、こちらの記事でご紹介しています。

約1,300年もの歴史を持ち、「古都奈良の文化財」の1つとして「世界文化遺産」にも登録されている、日本の宝ともいうべき春日大社。

歴史的な美しい建築物を、今もなお間近で見れるのは大変貴重な体験だと思います。

境内には神鹿の鹿たちもおり、その可愛らしい姿に癒しのパワーもたくさん貰えます♡

奈良に来られた際は、ぜひ春日大社へも足を伸ばしてみてくださいね^^

このブログが、皆様の参拝の参考になれば幸いです。

さくらん
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最後まで閲覧頂き、ありがとうございました。

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