
こんにちは!さくらん散歩のさくらんです!
今回は、東京都港区に鎮座する浄土宗大本山「増上寺」をご紹介します!
- 増上寺の歴史や御本尊
- どんなご利益があるのか
- 授与品の種類や値段
- 境内の様子
- アクセス方法や駐車場の有無
参拝の参考になれば幸いです。

それでは、いってみましょ〜!
「増上寺」には、どんな仏さまが安置されているのか
- 阿弥陀如来
阿弥陀如来は、極楽浄土にて生命のあるもの全てにおいて救済して下さる仏さまです。
「増上寺」の歴史
1393年(明徳4年) 浄土宗第八祖・酉誉聖聰上人(ゆうよしょうそうしょうにん)によって開かれました。
現在の、千代田区平河町から麹町にかけての土地と伝えられています。
室町から戦国時代にかけて、浄土宗の東国の要(かなめ)として発展。
安土桃山時代には、徳川家康公が関東の地を治めて間もなく、家康公が当時の住職に深く信じていた為、徳川家の菩提寺(ぼだいじ)として選ばれました。

1598年(慶長3年)には、現在の芝の地に移転。
江戸幕府成立後には、家康公の手厚い保護もあり増上寺の寺運は勢いよく盛んになっていきました。
1616年(元和2年)、「増上寺にて葬儀を行うように」と遺言を残した家康公は、75歳で没しました。
江戸時代、増上寺は徳川家の菩提寺として隆盛の極みに達し。
全国の浄土宗の”宗務を統べる”総録所が置かれたのをはじめ、京都の浄土宗祖山・知恩院に並ぶ位置を占めました。
明治に入ると、境内地が召し上げられ。
一時的に神官の養成機関が置かれる事態。
2度に渡っての大火にあい、貴重な御堂が焼失。

増上寺にとって苦難の時代となりました。
1875年(明治8年)に大本山に列せられ、大正期には焼失した大殿の再建も成り、復興の兆しが見えてきました。
しかし、1945年(昭和20年)の空襲にて全てが無に帰す。

終戦後に35億円の巨費を費やして、壮麗な新大殿が建立されました。

1989年(平成元年)には、開山酉誉上人550年遠忌を記念して、開山堂を再建。
2009年(平成21年)に、法然上人800年御忌を記念して圓光大師堂と学寮。
翌2010年(平成22年)に、新しく安国殿が建立されました。

「増上寺」には、どんなご利益があるのか
- 勝運
- 厄除け
徳川家の菩提寺として高い格式があることや、家康公ゆかりの秘仏「黒本尊」を祀っているところから「勝運」や「厄除け」に強いご利益があるとされています。
「増上寺」授与品について
授与品は、大殿向かって右側の安国殿にて授与できます。
御朱印は、一部宝物殿での授与になります。

- 安国殿(御朱印・お守り授与)9:00~17:00
- 宝物殿(御朱印)9:00~17:00
御朱印
増上寺の御朱印は、通常時頂けるものから期間限定のものと、たくさんの種類があります。
通常御朱印は全部で7種類。
- 阿弥陀如来(安国殿)300円
- 黒本尊(安国殿)300円
- 西向聖観世音(安国殿)300円
- 南無阿弥陀仏(安国殿)500円
- 皇女和宮(宝物殿)
- 五百羅漢(宝物殿)
- 台徳院殿(宝物殿)
記帳・書置き共に行っています。
御朱印帳もオリジナルのものがあり、1冊2,000円(朱印代込み)です。

おみくじ
おみくじは1種類、初穂料200円。

中には「開運招福お守り入り」で、熊手や大黒様、招き猫や小判などの縁起物が一緒に入っています。
お守り・土産物
増上寺では、お守りやお札から食品や線香などの土産物と、たくさんの種類の授与品があります。
- 勝運御守700円
- 勝運カード型御守1,500円
- 勝運御札1,000円
- 健康御守700円
- 厄除御守700円
- 家内安全御守700円
- 学業御守700円
- 良縁成就御守700円
- 安産御守700円
- ちえ守り700円
- ペット御守700円
- 線香1,000~2,000円
- 幸運の鈴1,000円
- 腕輪念珠3,000~5,000円
- 三縁クッキー小判972円
- 般若心経写経セット1,500円など


増上寺ではオンラインストアもあるので、買い忘れてしまった!参拝できないけど欲しい!という方にも有難いですね^^
オンラインストア→増上寺
「増上寺」境内の見どころ
境内の全体図は、このようになっています。

大門から大殿本堂に至る道のりは、穢土(我々の世界)から極楽浄土に至る世界を表現されています。
三門をくぐり、煩悩から解放され、大殿へと向かうと、御本尊の阿弥陀仏が鎮座し、西方極楽浄土のような、西に位置している点が特徴です。
三解脱門(三門)
国道409号線沿いに佇む巨大な門。

増上寺の表の顔として建つこの門は、三解脱門(さんげだつもん)といい、増上寺の中門にあたります。
煩悩から解脱した悟りを開く為の、三種の修行「空門」「無相門」「無願門」の意味があります。
東京都内有数の古い建造物であり、東日本最大級を誇るそうです。
二階内部(通常非公開)に、釈迦三尊像と十六羅漢像が安置されています。

私が参拝した時は大修理が行われており、境内には左右から迂回して入れました。
修復完了は、2032年(令和14年)冬頃を予定しているそうです。
大門
増上寺の表門にあたり、増上寺から大門駅へ進んだ「芝大門交差点」に建っています。

黒門
三門の左側に建つ黒門。

慶安年間、三代将軍家光公の寄進・建立とされています。
大殿
境内の真ん中に堂々たる姿で建つ大殿(だいでん)。

1974年(昭和49年)に大本山の念仏の根本道場として、戦災で焼失した本堂が再建されました。
首都圏では最大級の御堂で、石段を登りつめた2階が本堂。
3階に道場、1階に檀信徒控室、地下に増上寺宝物展示室があります。
本堂内に入ることも可能で、本堂の真ん中に御本尊・阿弥陀如来。
両脇壇に、高祖善導大師と宗祖法然上人の御像が祀られています。


東京タワーをバックに建つ大殿の美しさは本当に美しく圧巻で、海外の方々だけでなく、日本国民もその姿に惚れ惚れすること間違いなしだと思います^^
安国殿
大殿の右隣に建つ安国殿。
戦災で焼失した大殿の代わりに、仮本堂としていた建物です。

1974年(昭和49年)新大殿完成の際に北側に移転し、御堂「安国殿」となりました。
本堂中央には、本尊・秘仏「黒本尊」。
家康公が深く崇め、そのご加護により度重なる災難を除け。
戦の勝利を得たという霊験あらたかな阿弥陀如来像です。
“勝運・厄除けの仏さま“として、江戸時代以来多くの人々の尊崇を集めています。
脇陣には家康公肖像画や、徳川家御歴代並びに御一門の尊霊の御位牌。
皇女和宮さまの等身大の御像等が祀られています。
西向聖観世音菩薩・子育地蔵
安国殿の右側に建つ小さな御堂と、たくさんの可愛らしいお地蔵さま。

こちらを、西向聖観世音菩薩(にしむきせいかんぜおんぼさつ)と子育地蔵といいます。

鎌倉時代、執権・北条時頼公が観音山(現在の東京タワー)に辻堂を建て、鎌倉街道に向けて安置した石像の観音さまです。
子育て・安産にご利益があるとされており、観音さまの前には、“無事成長””身体健全”あるいは“水子さま”の供養の為に建てられたお地蔵さまがたくさんおられます。
徳川将軍家墓所
境内奥、重厚な門構えの先に徳川将軍家墓所があります。

増上寺は徳川家の菩提寺である為、徳川将軍から正室や側室と多くの方が埋葬されています。
- 二代秀忠公
- 六代家宣公
- 七代家継公
- 九代家重公
- 十二代家慶公
- 十四代家茂公
- 崇源院(二代秀忠公夫人)
- 皇女和宮さま(十四代家茂公夫人)ら5人の正室
- 三代家光公側室桂昌院(五代綱吉公実母)はじめ5人の側室
- 三代家光公・第三子甲府宰相綱重公
- 歴代将軍の子女多数
鋳抜門(いぬきもん)は旧国宝で、左右の扉に5個づつの葵紋を配置し、両脇には青銅製の昇り龍・下り龍が鋳抜かれています。


今回時間外の参拝だった為中には入れませんでしたが、興味のある方はぜひ一度は拝観されてみてはいかがでしょうか?^^
- 平日11:00~15:00(最終入場14:45)
- 土日祝10:00~16:00(最終入場15:45)
- 定休日 毎週火曜日(祝日は拝観可能)
- 大人500円(高校生以下無料)
- 増上寺宝物展示室拝観セット券 1,000円
墓所前にチケット札所があります。
熊野神社
三門向かって右側に鎮座する熊野神社(ゆやじんじゃ)。

1624年(元和10年) 、第十三世正誉・廓山上人(かくざんしょうにん)が熊野権現を増上寺の鎮守として、東北の鬼門に勧請したものです。
“熊野”は、「くまの」「ゆや」の2通り呼び方があり、増上寺では「ゆや権現」として親しまれています。

手水舎には「八咫烏(ヤタガラス)」の絵が刻まれていました^^

八咫烏は、神武天皇を導いた「神々のお使い」や、「日本サッカー協会」のシンボルマークとしても有名です。
「増上寺」施設情報
〒105-0011 東京都港区芝公園4丁目7-35
TEL 03-3432-1431
アクセス方法
- 「御成門駅」から徒歩約3分
- 「大門駅」から徒歩約5分
- 「赤羽橋駅」から徒歩約7分
- 「神谷町駅」「浜松町駅」から徒歩約10分
- 「芝公園駅」から徒歩約1分
- 「芝公園出口」から約4分
参拝者専用駐車場はありません。
各所受付時間
- 参拝可能時間24時間
- 本堂参拝可能時間6:00~17:30
- 安国殿9:00~17:00
- 御朱印・お守り授与9:00~17:00
公式サイト→増上寺
「増上寺」さいごに
いかがでしたか?
今回は、東京都港区に鎮座する浄土宗大本山「増上寺」をご紹介させて頂きました。
増上寺といえば名だたる寺院であり、東京タワーを背景とした大殿は日本国民だけでなく、海外の方々からも「美しい」と賞賛される光景です。
徳川家墓所や子育地蔵と大変貴重な場所。

また、境内の空気を感じながら休憩のできるオシャレなカフェもあるので、気になる方は一度は訪れてみてはいかがでしょうか?^^

このブログが、皆様の参拝の参考になれば幸いです。

最後まで閲覧頂き、ありがとうございました!