こんにちは!さくらん散歩のさくらんです。
今回は、東京都港区元麻布に鎮座する「十番稲荷神社」をご紹介します。
麻布十番駅前に鎮座する稲荷神社。
都会のど真ん中に鎮座する神社の雰囲気が気になって、実際に参拝してみました!
参拝の参考になれば幸いです。
それでは、いってみましょ〜!
【十番稲荷神社】施設情報
〒106-0045 東京都港区麻布十番1丁目4-6
TEL 03-3583-6250
アクセス
- 最寄り駅は「麻布十番駅」
7番出口、目の前。
- 最寄りバス停は「麻布十番」
バス停から徒歩約5分。
参拝者専用駐車場はありません。
近隣に麻布十番公共駐車場、またコインパーキングがあるのでそちらを利用されると良いでしょう。
各所受付時間
- 参拝・授与所受付時間 9:00~17:00
祭礼やその他行事により変更の可能性あり
十番稲荷神社公式サイト→ https://www.jubaninari.or.jp
【十番稲荷神社】御祭神
- 倉稲魂命(うかのみたまのみこと)
- 日本武尊(やまとたけるのみこと)
- 市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)
- 田心姫命(たぎりひめのみこと)
- 湍津姫命(たぎつひめのみこと)
倉稲魂命は、「稲に宿る神秘な霊」「五穀豊穣の神」と考えられており、伏見稲荷大社の御祭神。「お稲荷さん」の愛称で慕われている神様です。
日本武尊は、第12代景行天皇のご子息。武力に優れた英雄の神で、東国平定の際は草薙の剣によって難を逃れました。
市杵島姫命・田心姫命・湍津姫命は、宗像三女神(むなかたさんじょしん)と称されており、学芸芸能、美の神様と信仰されています。
【十番稲荷神社】歴史
元々この周辺には、「末広神社」と「竹長稲荷神社」という歴史ある2社が鎮座していました。
1596~1615年の慶長年間に創建された、歴史ある神社。
1691年(元禄4年)には、坂下東方雑式に鎮座していましたが、元禄6年に坂下町41の社域に遷座(神仏の座を他へ移す)されました。
遠い昔より境内には、たくさんの柳樹があり「青柳稲荷」と言われていました。
その後1樹の枝が生い茂り、扇の形をしていたところから「末広の柳」「末広稲荷」と呼ばれるようになり。
1887年(明治20年)に末広神社と改称されました。
創建は不明ですが、一説によると
712年(和銅5年)〜822年(弘仁13年)に、慈覚大師(じかくだいし)の八咫鏡(やたのかがみ)を以て、武蔵国豊島群竹千代丘(現在の鳥居坂上)に稲荷大神を勧請したと伝えられています。
1279年(弘安2年)に鳥羽氏が社殿を再建。
1624年(寛永元年)に、永坂町に移されました。
その後、1945年(昭和20年)の東京大空襲に遭い焼失。
1950年(昭和25年)の復興土地区画整理により、両社境内地を現在地に換地(土地を交換)隣接指定されました。
その後両社は合併され、社名を「十番稲荷神社」と改称。
1997年(平成9年)に、現社殿に建て替えられました。
【十番稲荷神社】ご利益
- 商売繁盛
- 厄除け
- 火事除け
- 火傷除け
- 旅行安全
- 病気平癒
- 金運
- 開運
- 勝負運
- 学芸芸能運
御祭神である商売繁盛の神様・倉稲魂命(お稲荷さん)、難局打開、武運長久の神・日本武尊、学芸芸能、美の神様ともいわれる3柱・宗像三女神(むなかたさんじょしん)のご利益があります。
また、がま池の伝説に因んだ「かえる」のご利益もあります。
かえるの語感から、「無事にかえる」「お金にかえる」など旅行安全・金運・病気平癒があるとされています。
【十番稲荷神社】がま池とかえる
鳥居向かって右側に祀られている、かえるの石像。
「なんでかえる?」と思われる方もいらっしゃるでしょう。
江戸時代1821年(文政4年)、麻布古川辺りから始まった大火事により、この辺りはほとんどが焼けてしまいました。
その時、その地域にあった備中成羽(現在の岡山県西部)の領主・山崎主税助(やまさきちからのすけ)の屋敷のみが、燃え移ることなく免れる奇跡が!
これは邸内の池にいた「大カエルが水を吹きかけ、猛火を退けたから」と言われ、山崎家にお札を求める人々が後を絶ちませんでした。
そこで山崎家は、「上」と1文字書かれたお札を万人に授けるようになったのでした。
十番稲荷神社公式サイトhttps://www.jubaninari.or.jp
このお札は「上の字様」と称され、防火・火傷のお守りとして信仰を集め。
その後「上の字様」は、末広神社を通して授与されるようになりました。
しかし戦災に遭い中断。
戦後も「上の字様」の復活を願う声が多く、1975年(昭和50年)に「かえるのお守り」として復活。
十番稲荷神社公式サイトhttps://www.jubaninari.or.jp
共にかえるの石像も奉納されました。
近年では防火・火傷のお守りとしてだけではなく、「かえる」の語感から
- 旅行や入院から無事にかえる
- 元気でかえる
- 遺失物がかえる
- 若がえる
などのお守りとして信仰されています。
「上の字様」も過去の史料を元に復刻。
- 防火・火傷除け
- 諸災難除け
のご利益も加わった「上の字御守」として、2008年(平成20年)から授与されています。
十番稲荷神社公式サイトhttps://www.jubaninari.or.jp
「上の字御守」には、現存するがま池の水が使用されています。
かつては約500坪がま池は、大部分が埋め立てられわずかにその一部が残っているそうです。
現在はマンションの敷地内の為、一般公開はされていませんが、今もなお息づいている水の力やご利益が詰まった「上の字御守」は大変貴重なものなのが分かりますね^^
【十番稲荷神社】港七福神めぐり
港七福神めぐりとは、毎年元日〜10日頃まで行われる麻布・六本木を徒歩約3時間(6km)の七福神に宝船を加えた計8ヶ所を巡り、一年の福を呼び 幸せを祈るイベントです。
東京タワーや六本木ヒルズ・東京ミッドタウンや麻布十番商店街といった観光名所が随所にあるので、参拝をしながら食事や買い物を楽しめます。
寺社参拝と一緒に楽しめる!というのが凄く良いですよね^^
期間中には、限定の港七福神御朱印やお守りも授与できるので、楽しさ倍増間違いなし!
港七福神めぐり公式サイト→ https://www.minatoshichifukujin.org
巡拝の開始場所や順番は決まっていないので、各寺社受付時間内であれば、自分のペースで巡ることができます。
七福神めぐりというと、七福神が祀られている寺社だけを巡るのが一般的かと思います。
十番稲荷神社には、七福神が乗っている「宝船」が祀られており、こちらも1社として巡拝コースに組み込まれています。
元々十番稲荷神社の前身である「竹長稲荷神社」は、戦前の麻布稲荷七福神めぐりの「宝船」として加わっていました。
またもう1つの前身である「末広神社」には、宗像三女神を祀っており、弁財天の巡拝所となっており、港七福神めぐりでも巡拝コースになっているのです。
巡拝所や御朱印等の詳細は、公式サイトにてご確認下さい。
港七福神めぐり公式サイト→ https://www.minatoshichifukujin.org
【十番稲荷神社】さいごに
いかがでしたか?
今回は、東京都港区元麻布に鎮座する「十番稲荷神社」をご紹介させて頂きました。
授与品や境内の様子は、こちらの記事でそれぞれご紹介しています。
駅前に佇む小さな稲荷神社には、2社が1社に合わさった歴史や、がま池やかえるの伝説、港七福神めぐりなど、魅力的なご利益や歴史がたくさん詰まっています。
近くに来られた際は、ぜひ十番稲荷神社へも足を運んでみてくださいね。
近隣には、港七福神めぐりの毘沙門天様が祀られている麻布氷川神社。
大黒天様が祀られている大法寺と、歩ける距離に鎮座しています。
イベント時期でなくとも参拝することは可能なので、気になる方はぜひ近隣の寺社も巡ってみてはいかがでしょうか?
このブログが、皆様の参拝の参考になれば幸いです。
最後まで閲覧頂き、ありがとうございました。
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