聖徳太子ゆかりの寺院「法隆寺」の歴史や御本尊、御朱印や境内の見どころを写真付きで詳しくご紹介!

奈良県
さくらん
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こんにちは!さくらん散歩のさくらんです。

今回は、奈良県に鎮座する聖徳宗総本山法隆寺」をご紹介します!

この記事で分かること
  • 法隆寺の歴史や御本尊
  • 御朱印について
  • 境内の見どころ
  • アクセス方法や駐車場の有無

参拝の参考になれば幸いです。

さくらん
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それでは、いってみましょ〜!

「法隆寺」には、とんな仏さまが安置されているのか

  • 釈迦如来

人々を救済し、成すべきことを成就し、煩悩を消滅し、苦しみを離れた安らぎの境地を得る”知識と道徳”をつかさどる仏さまです。

「法隆寺」の歴史

601年、推古天皇9年の時代。

松の緑が美しく、大和平野を広々と見渡せる斑鳩(いかる)の里に、聖徳太子が斑鳩宮(いかるがのみや)を造営されました。

程なくして、太子は亡き父・用明天皇のための寺を造立を決意し、607年(推古15年)頃に完成したのが法隆寺です。

太子は、中国の優れた政治や文化に注目し、中でも仏教を積極的に取り入れました。

四天王寺、中宮寺、広隆寺などの寺を建立。

冠位十二階憲法十七条の制定。

遣隋使(遣隋使)の派遣などによって、国の発展を計られました。

しかし622年(推古30年)の49歳の時に、人々の悲嘆のうちに亡くなったのでした。

太子の志は、彼の長子・山背大兄王(やましろのおおえのおう)により受け継がれましたが、蘇我入鹿(そがのいるか)の軍勢により太子一族は滅亡

法隆寺は、その後も太子を慕う人々によって大切に守られてきたそうですが、「日本書紀」によると670年(天智9年)に焼失したと記されています。

その後すぐに再建が進められ、奈良時代初頭には中心伽藍(がらん)が復興。

一方斑鳩宮は、荒廃のまま。

それを嘆いた奈良時代の高僧行信僧都が、739年(天平11年)頃に太子の菩提を願って、宮跡に建立したのが現在の夢殿です。

法隆寺夢殿

世界最古の木造建築群の西院伽藍や、夢殿を中心とした東院伽藍と、現在では飛鳥時代以来の多くの建築物や仏像・美術工芸品見ることができ。

1993年(平成5年)には、ユネスコの世界文化遺産にも登録された、世界的にも注目されている寺院です。

現在の法隆寺

「法隆寺」御朱印について

御朱印は、聖霊院西円堂にて頂けます。

  • 御朱印受付時間9:00~16:00
聖霊院
法隆寺西円堂

聖霊院で頂ける御朱印は4種類。

  • 以和為貴の御朱印
  • 篤敬三賽の御朱印
  • 南無仏の御朱印
  • 尺寸王身釋像の御朱印

西円堂では1種類。

  • 峰薬師如来の御朱印

※特別公開期間時に、夢殿で頂ける限定御朱印もあるそうです。

初穂料は全て300円です。

さくらん
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私は今回、以和為貴の御朱印を頂きました^^

“以和為貴”とは、聖徳太子が制定した「十七条憲法」の「和を以て貴しと為す(わをもってたつとしとなす)」の言葉からきているものです。

さくらん
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お互いの心が和らいで、協力することが尊い…現代にも響くお言葉ですね^^

篤敬三賽の御朱印の”篤敬三賽”も「十七条憲法」からの言葉であり、「篤く三宝を敬へ」からきています。

三宝は「仏・法・僧」を表し、真心を込めて敬いましょう、というお言葉です。

御朱印と共に頂いた十七条憲法の説明書き

「法隆寺」境内の見どころ

境内の全体図は、このようになっています。

南大門(室町時代)

法隆寺の玄関口にあたる総門です。

三間一戸の八脚門(やつあしもん)という建築様式で国宝に指定されています。

現・法隆寺建立時には中門前の石段に立っていましたが、寺域の拡大により現在の場所に移されたと言われます。

中門・廻廊・経蔵・鐘楼(飛鳥時代)

南大門を抜け参道を歩いて行くと、西院伽藍の入口となる中門が見えてきます。

さくらん
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中門と共に五重塔が見えるこの光景こそ、「法隆寺!」と思う方が多いではないでしょうか?^^

中門も国宝に指定されており、軒が深く覆いかぶさり、正面が四間二戸と入口が二つある形が特徴です。

西院伽藍内に続く廻廊・経蔵・鐘楼も全て国宝に指定されています。

五重塔(飛鳥時代)

法隆寺のランドマークともいえる五重塔。

日本最古の塔(国宝)であり、五重目の軸部が初層の半分の大きさになっています。

内部に入ることはできませんが、外から見るとこはできます。

金堂(飛鳥時代)

五重塔と対になって佇む国宝の金堂。

西院伽藍・最古の建築で、軒の出の深い安定した美しい姿が特徴です。

法隆寺の御本尊が安置されているのも金堂になり、こちらは中に入って見ることができます。

大講堂(平安時代)

金堂と五重塔の北側に立つ国宝の大講堂。

間口が九間になっており、元は北側の回廊の外に独立して建っていました。

しかし925年(延長3年)に焼失し。

990年(正暦元年)に、ほぼ元の規模と同じ大きさに再建されました。

堂内には”薬師三尊像“が安置されています。

お札などの授与品も、この大講堂内にて販売されていました。

上御堂(鎌倉時代)

大講堂から奥に見える建物は上御堂(かみのみどう)といい、重要文化財に指定されています。

法隆寺

奈良時代に、天武天皇の皇子である舎人親王(とねりしんのう)の発願によって建立されましたが、989年(永祚元年)に倒壊。

現在の建物は、鎌倉時代に再建されたものです。

釈迦三尊像(国宝)と、室町時代の四天王像(重要文化財)が安置されています。

聖霊院(鎌倉時代)

聖徳太子の尊像を安置する為、東室の南端部を改造したのがこの聖霊院です。

御朱印はこの聖霊院で頂けます

内部には、中央に聖徳太子の尊像。

左に太子の長子・山背大兄王や兄弟皇子の殖栗王の像。

右に太子の兄弟皇子・卒末呂王や高句麗僧・恵慈法師の像が祀られています。

いずれも国宝に指定されている、大変貴重な像です。

大宝蔵院

法隆寺に伝来する、数々の名宝が安置されている大宝蔵院。

法隆寺

数々の国宝や重要文化財を間近で見ることができます。

夢殿(奈良時代)

東院伽藍の真ん中に佇む、美しい八角円堂を夢殿(ゆめどの)といいます。

法隆寺

ここは聖徳太子の斑鳩(いかる)の宮跡で、朝廷の信任厚かった高僧・行信(ぎょうしん)が宮跡の荒廃ぶりを嘆き太子供養の伽藍の建立を発願。

748年(天平20年)に、集会である聖霊会(しょうりょうえ)を始行したとされる太子信仰の聖地です。

こちらも国宝に指定されており、春と秋に本尊の特別御開帳が行われます。

「法隆寺」施設情報

〒636-0115
奈良県生駒郡斑鳩町法隆寺山内1の1

TEL 0745-75-2555

アクセス方法

電車・バスの場合

  • 「法隆寺駅」から徒歩約20分

南口駅前より「法隆寺参道行き」バスが運行しています。

  • バスで約8分
法隆寺駅前のバス停
さくらん
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法隆寺も含む奈良観光される方は、バス1日乗り放題チケットもお得です!

「奈良公園・西ノ京・法隆寺 世界遺産 1-Day Pass Wide」

  • 大人1,100円/小児550円
他にも、区間が限られた安いチケットも販売されています
法隆寺を含めた奈良観光される方は、青チケットがオススメ!

「王寺駅」から「国道横田・シャープ前・法隆寺前行き」に乗車。

  • バスで約10分

車の場合

  • 「法隆寺IC」から車で約10分

参道に参拝者有料駐車場あり

  • 普通・軽自動車1日1回 500円/二輪自動車(原付含む)1日1回 100円
  • 利用時間8:30~18:00
  • 支払い方法 現金のみ

拝観時間

  • 2/22~11/3 8:00~17:00
  • 11/4~2/21 8:00~16:30

※受付は拝観時間終了30分前

拝観料金

西院伽藍内、大宝蔵院、東院伽藍内共通

  • 大人・大学・高校生 2,000円
  • 中学1,700円 / 小学1,000円

公式サイト→法隆寺

「法隆寺」さいごに

いかがでしたか?

今回は、奈良県に鎮座する聖徳宗総本山「法隆寺」をご紹介させて頂きました。

小・中学生の頃、大抵の方が学校行事で訪れたことのある法隆寺。

大人になって再訪してみると、当時と全く違った感覚で境内の歴史ある建造物や仏さまと向き合うことができます。

まだ訪れたことがない方でも、その荘厳さに圧倒されること間違いなし!

さくらん
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気になる方は、ぜひ法隆寺にも訪れてみて下さいね^^

このブログが、皆様の参拝の参考になれば幸いです。

最後まで閲覧頂き、ありがとうございました。

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